第7話

明るい母子家庭だ!

家族皆んなで笑おうね!っていう気持ちで。

この子は、皆で笑うで皆笑、みなみと名付けたんだから。

そう何があっても、笑顔で、笑う門には福が来る、と信じて。

私と航、七海、みなみの手を緑色の絵の具で塗って、画用紙に、ペタペタ手形で、四つ葉のクローバーにして、玄関に飾った。

新しい生活のスタートだから団結式。

4人で力を合わせて笑顔でいっぱいの家庭にしようね!という気持ちをこめた。

実家の近くに買ったマンションは、サッちゃんが欲しがり、私も縁起が悪いと思ったし、蒼太も無理だから両方あげた、スッキリ!

ベンツからマーチにしたから、マーチが欲しいとは言われなかった。

私の命と子供は、いいでしょ、そんなに欲張らないで...。

実家暮らしは、子供達が気を遣うのも可哀想だし、家賃は蒼太が払うことになったから、実家から歩いて7分のマンションで今日から4人暮らし。

これで、航や七海も今まで通り、お友達と別れることもなく、サッカーもピアノやバレエも続けられる、良かった。

だから私は、子供達のご飯代を稼ぎます。

長い暗黒の日々、毎日怒鳴られたり、1日500円の生活を終わらせた。

子供達には母子家庭というレッテルを貼られることになり、迷惑かけるけど、いつか分かってくれると信じて。

ただ、肩身の狭い思いをさせないように、今まで通りを心掛けた。

週末、航のサッカーの試合の応援はスカッとする。

サッカーは協調性も身につくし、航は副キャプテンで頼りにされている。

元々、多摩川は大好きだし、サッカーママやパパには、本当にお世話になっている。

友三も、葉月ちゃんを連れて、サッカーの試合の応援に来てくれる。

七海は音感も良く、本当にピアノが上手。

大先生は、卵を手の中で持ってるような指で弾いてって、おっしゃる。

そうして弾くと、タッチが良くなる。

でも七海が好きなのはバレエみたい。

とても楽しそうにレッスンに通っている。

お友達と仲良く、週2回一緒だ。

みなみは、ピアノもバレエも嫌だと言って、辞めてしまったけど、笑っていればいいの

可愛いから。

自分からやりたい、というまで、お稽古を習わせることはない、って母が言うので今は幼稚園だけ。

母に絵本を読んでもらったり、百人一首をしたりして遊んでいる。

私は、会社で慣れないパソコンの操作方法を勉強中。

パソコンがフリーズして困っていたら、先輩に、フリーズしているのは朝海さん?とか笑われた。

職場に感謝!!

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