第39話・イントゥリーグ星域
イントゥリーグ星域に一機の中古小型宇宙船が跳躍してきた。
中古宇宙船のクモの巣だらけの操縦室で、下半身がクモのアラクネ型異星人。
アシ・クサヤが座標の確認をして言った。
「惑星レテ近くの星域に到着……本当に行くんですか? 幽霊惑星と極楽号が、にらめっこしている真っ最中のレテに」
腹巻きを巻いた血球人、ドドド・リアンはうなづく。
「行く、火事と喧嘩は血球人のエドの華だ」
「単なる野次馬根性か、まったく血球人っていうのはどこまでバカなのか」
「ただの野次馬根性じゃないぞ、炎の中で逃げ遅れていたヤツがいたら。手桶に汲んだ水を体にバシャバシャ掛けてから助けるために炎の中に突入する……かも」
「かも……ですか。体に水バシャバシャで燃え盛る炎の中に突入なんて、リアンは絶対にやらないでしょう……だいたい、キャブテン鳳凰が侵入禁止にした星域に来るアホな物好きが、そうそういるワケが……あっ」
空間座標を示す半球型空間モニターに映る、自分たちの中古小型宇宙船の光点を見ていたクサヤは、自分たちの宇宙船から少し離れた座標に跳躍で現れた中型宇宙船の光点を見た。
クサヤが言った。
「あたいたちの他にも、アホな物好きいました……識別信号はネオ・サルパ帝国のザガネ艦」
ザガネ総帥が乗っている戦艦の艦橋──頬に等身の三毛ネコに引っ掛かれたキズが残る、ザガネ総帥は前方に斜めに浮かぶ、極楽号と幽霊惑星を艦スクリーンを通して見ていた。
スクリーンを見ながら独り言のような口調で、ザガネは言った。
「本当に極楽号に連れて行くだけだからな……降りたら、さっさと星域から離脱するからな」
ザガネの後方に立っている、織羅・セレナーデがインテリ眼鏡の縁を押さえて答える。
「それで十分、保釈金の借りは返したコトにするから」
「あんたと、狼炎にはしばらく頭が上がらないな……他人の家の庭を荒らした三毛ネコに対する裁判で、本来なら飼い主も一緒に投獄されていたところを、保釈金で済むように便宜を図ってくれたんだからな」
ザガネは気楽な顔で毛づくろいをしている、ペットの巨大三毛ネコを眺める。
「保釈金まで出してもらって、面目ない」
「狼炎兄貴からの頼みだったからね……庭にトイレ穴を掘ったネコに罪はない。もっともその穴のサイズが落とし穴レベルで住人が穴に落ちたのは問題だけれど」
「今度から気をつける、ところで気になっていたが……その床に置いてあるケースはなんだ?」
ザガネは、セレナーデが艦内に持ち込んだ。二メートルほどの長方形のケースを指差す。
答えるセレナーデ。
「亡霊艦隊の兵隊に対抗するために研究開発された武器……気休め程度のモノだけれどね」
「…………」
沈黙したザガネは、艦内に潜んでいた巨大ネズミをくわえて、艦橋に持ってきた三毛ネコを見て恐怖した。
ザガネ艦から離れた空間に、黒い防御特化艦『ブラックハート』は跳躍してきた。
巨大な艦長椅子に座って、ミルクティーを飲んでいるミリ・ヘレンが言った。
「おまえたち、ムリしてわたしのワガママに付き合わなくてもいいんだぞ……衛星級宇宙船への防御加勢は、わたしの一存だからな」
ブラックハートの航海士、強固な甲羅のロックウェルが言った。
「オレたちは自分の意志でココにいるんでさぁ」
肌色の皮膚の上を、ゼラチン質の第二皮膚が包むポアズが言った。
「艦長と一緒に居させてください」
天井に張りついたヤモリ型異星人のニュートンが言った。
「防御特化型の実力、見せてやろうじゃないですかシャー」
モアイ像のような顔つきの、機関士ダインが言った。
「ボッ……艦長と一緒」
その時、ブラックハートの後方にナラカ号が跳躍してきた。ナラカ号に続いてアリアンロード第十五将『幻龍』がナラカ号に添うように跳躍してきた。
極楽号の船橋モニターで、次々と後方に現れる宇宙船や戦艦や衛星級宇宙船を見ていた仁が言った。
「どいつも、コイツも物好きな連中だな」
幻龍から次々と宇宙戦艦や宇宙空母が出てきて、陣形が形作られていく。
陣形を見た月華が呟く。
「並列『横木』の陣形か……なるほど」
レオノーラが、夜左衛門に言った。
「夜左衛門さん、今のうちにサンドリヨンの国民を避難させて」
遮光器土偶型の執事が頭を下げる。
「わかりました」
極楽号から避難していく、サンドリヨンの民間宇宙船。
幽霊惑星の前方に次々と、亡霊の艦隊が出現する。
月華が言った。
「おっぱじめるつもりだな……亡霊艦隊は輪形陣形、亡霊艦隊及び幽霊惑星に生命反応はなし」
亡霊艦隊からのビーム砲や宇宙ミサイルの一斉射撃が開始された、応戦する極楽号とナラカ号。
宇宙空間に交差するビームの閃光。
極楽号とナラカ号の攻撃は、亡霊艦隊と幽霊惑星を素通りするが。
亡霊艦隊からの攻撃は一方的に被弾する。
亡霊艦隊からの攻撃を船外装甲に受けている、ナラカ号船内の美鬼アリアンロードが苦々しい表情で亡霊艦隊を睨む。
「不公平で理不尽ですわ、こちらの攻撃は無効で亡霊艦隊からの攻撃だけ有効というのは……ゲシュタルトン、ナラカ号の『ゼブラ砲』を最大出力で一発ぶっとばしなさい」
「そんなコトをすれば、幽霊惑星の向こう側に浮かぶ惑星レテに穴が開きます」
「では、第一形態の熱帯魚から、第三形態のカブトガニ型に移る時の弾き飛ばした装甲を敵にぶつけるとか」
「アレは、味方にも被害がでますよ」
「歯がゆいですわ、でもここで撤退するのは、レオノーラに花を持たせるみたいでシャクですわ……撃って撃って撃ちまくりなさい! きょほほほ」
忘却惑星レテ──穂奈子たちと、窓から見える空を見ているヌイグルミ師匠が言った。
「戦闘がはじまってしまったか……これも定めか」
師匠は手にした赤いフンドシをギュッと股に締めた。
「穂奈子たち、儂の近くに集まるのじゃ」
言われた通り、師匠を中心に取り囲む穂奈子のクローン体たち。
三号が戦闘が行われている雲の切れ目から覗く、閃光を見ながら師匠に訊ねる。
「師匠……いったい、宇宙で何が起こっているんですか? 極楽号は? レオノーラさまは? みんなは?」
頭に牛の角が生えたクマのヌイグルミ師匠は何も答えずに、ホテルの窓から見える曇ってきた空を見る。
いきなり、雲が渦を巻きポッカリと開いた穴から青空が見えた。
パソコンの画面を見ていた、暗い性格の穂奈子が少し怯えた声で言った。
「幽霊惑星を通過した、ナラカ号の熱ビーム砲が、レテに……みんな死んじゃう」
「ここにいる穂奈子は、誰も死なせはせん!」
ヌイグルミの頭上に両手を広げた師匠の手から発せられた、光のシールドのようなモノがホテル全体を包んだのと同時に、空から落ちてきた高熱エネルギーのビームが一帯を焼きつくす。
安ホテル以外の地域が焦土と化した。フンドシをギュッと締め直した、師匠がドヤ顔で言った。
「どうじゃ、まだまだ儂の神通力は衰えておんだろう……では、安心したところで乳か尻を触らせろ! 五号!」
スケベなハート目になって、飛びついてきた師匠を会社員の穂奈子五号は、拳で床に叩き落とす。
「それと、これとは話しが別! 誰が触らせるか!」
ナラカ号を一条の亡霊艦隊ビームが直撃する。
誘爆するナラカ号船橋、炎の中──美鬼アリアンロードが腰に手を当てて、高笑いしながら近くのゲシュタルトンに言った。
「もう、ナラカ号はダメみたいですわね……残念ですが捨てますわ。船内に居る者たちに強制脱出の指示を出しなさい! アリアンロードの将たちも早く脱出を……口答えは許しませんわ、きょほほほ」
美鬼の近くにいるアリアンロードの将は、第一将『ゲシュタルトン』
第二将『エントロピーヤン』
第三将『アズラエル』
第六将『爆殻』
第十将『鐙総十郎』の五将だった。
ゲシュタルトンが言った。
「わかりました、美鬼さまも早く脱出を」
「きょほほほ、わたくしはナラカ号に今までのねぎらいと感謝を伝えてから脱出しますわ……だから、あなたたちが先……」
美鬼の言葉が終わる前に船橋で大爆発が起こった。
美鬼が気づくと、少しの明かりだけが点滅している、真っ暗な船橋に立っていた。
静寂の中……ゲシュタルトン、エントロピーヤン、アズラエル、爆殻の姿だけがなぜか暗闇の中に浮かんではっきりと見えた。
悪商エントロピーヤンが言った。
「どうなってしまったんでゲロス……確か大爆発が? 生き残ったんでゲロスか? 亡霊艦隊との戦闘は?」
時空間計器を確認したアズラエルが、冷静な口調で言った。
「爆発は起こりました、ナラカ号の頭部が吹っ飛ぶほどの大爆発でした……数十分前の出来事です、オレたち死んでいます」
「そんなバカなのか、生きているでゲロスよ! 幽霊でゲロスか?」
ゲシュタルトンが言った。
「いや、ナラカ号にはバルトアンデルス文明の未知のエネルギーが使われていた……それが爆発の影響で時間と空間に歪みのようなモノを発生させて、亡くなった我々だけが過去と未来から外れた時間と空間に一時的に飛ばされている……時空のズレだ」
「きょほ? 総十郎の姿が見えませんわ? ゲシュタルトンの説明だと総十郎は生きているというコトですの?」
真っ暗な船橋の風景が流れ、墓碑が並ぶ場所に五人は瞬間移動した。
「ここは? どこでゲロス」
近くにあった真新しい墓の墓碑銘を読んでいたアズラエルが呟く。
「これは、オレの墓だ……やっぱり、オレたち死んでいる」
ゲシュタルトンと、エントロピーヤンも自分の墓を見つけた。
爆殻は、無言で自分の墓碑銘が刻まれた墓碑を指差す。
美鬼も必死に自分の墓を探すが見つからない。
「わたくしの、お墓はどこですの? わたくしの墓碑だけ無いのは不公平ですわ」
なにかに気づいた爆殻が、丘の上に建設中の黄金色に輝く建造物を指差す。
その建造物へ繋がる道の看板には『美鬼アリアンロード墓標ピラミッド建設中』と書かれていた。
足場が組まれたピラミッドに向かって、敬礼する軍人ゲシュタルトン。
「さすがです、美鬼さま! お墓が黄金に輝くピラミッドとは!」
「当然ですわ、死して観光名所になりますわ。きょほほほ」
また、時空が流れ変わり。今度は葬儀のシーンになった。
葬儀には、包帯を巻いて眼帯をしたスタペリア・ザミアと、カバのミイラのようになったバハムート……それと、少量の金属細胞になって教会の床でプルプルと震えている鐙総十郎の姿があった。
参列しているのは
虫操りの飛羽。
医術師・カダ。
ブラッディドッグ・骸。
黄昏色のセグだった。
参列者に美鬼たちの姿は見えていないらしい。
「計都とテルミンと睡蓮の姿が見えませんわね、あの三人は元々神出鬼没ですけれど……幻龍の姿も、もっとも幻龍の大きさで教会参列はできませんけれど。脱出できた将や行方不明な将、負傷した将もいますが生きていてくれて良かったですわ……きょほほほ」
美鬼の言葉を聞いた美神アズラエルが苦笑して呟く。
「美鬼さま……あなたという方は、どこまでアリアンロード十五将の息災を」
教会から時空間が逆流して、爆発時のナラカ号船橋へともどり、美鬼たちは二度目の大爆発を体験した。
美鬼アリアンロード──ナラカ号内で死亡。
ナラカ号を熱ビームが貫通する数分前──防御特化艦『ブラックハート』は、亡霊艦隊から発射された宇宙ミサイルを艦内に留め、ゆっくりと反対側に排出しようとしていた。
艦橋内を、ジワジワと通過していくミサイルを眺めながらロックウェルが言った。
「そのまま、艦の反対側に抜けちまぇ」
突然、ミサイルが艦内で停止してタイマーのようなモノが流れて点滅しはじめた。
真っ青になるポアズ。
「うそ……今まで一度もミサイルが途中で止まるなんて」
爆発するミサイル、プクゥと艦の真ん中が膨らんでから、真っ二つに破裂して撃沈する『ブラックハート』──防御特化艦ブラックハート撃沈、乗組員の生死不明。
極楽号に一隻の亡霊艦が突っ込んできた。突っ込んできた艦首は極楽号の隔てられた壁に、楕円形の黒い連なる空間になって極楽号の中に黒い影のような『死霊兵士』が次々と侵入する。
剣を持った影の死霊兵士たちは、極楽号内の人間を見境なく襲い斬り捨てていく。
死霊兵士たちの前に立ちはだかったのは、鞘から魔刀を引き抜いた仁・ラムウオッカだった。
黒い刀身に赤い炎のような刀紋が浮かぶ、刀身の表面が脱皮をするように剥がれ、中から輝くクリスタルの刀身『真・刀』が現れる。
朱ヒョウタンを腰から提げた仁が、死霊兵士たちに向かって言った。
「ずいぶんと、好き放題にやってくれるじゃねぇか」
仁の我流剣技の剣波が、死霊兵士数体を斬り裂く。
死霊兵士たちは、仁の剣波を受けても少し影がズレるだけで、すぐに元にもどった。
舌打ちをする仁・ラムウオッカ・テキーララオチュウ・ギンジョウワイン。
「まるで手応えがねぇ……テミスの聖剣か、メルセの二丁拳銃なら、多少は効果があるかもな」
一体の死霊兵士が仁に向かって、剣を振り下ろしてきた。
いつもなら、余裕で振り下ろされた剣を刀で受け止める仁だが、この時は違っていた。
死霊兵士の剣は魔刀をすり抜けて、仁の腕をかする。
傷口から赤い血ではなく、死人のようなドス黒い血が滲む。
仁は絶叫した。
「卑怯すぎるだろ! こんなのありかよ!」
仁が死霊兵士の攻撃を一方的に受けていた頃──極楽号の仁が居るエリア近くでは、シスター・メルセと鉄ウサギの月華が死霊兵士と応戦していた。
生体エネルギーを奪う二丁拳銃を死霊兵士に向かって撃ちながら、メルセが呟く。
「少しだけよろめくけれど、まるっきり効いていない……やっぱり、肉体を持たない死霊には。あたしの銃も無力か」
通風口から仁の絶叫が聞こえてきた。
イカリ砲のドクロ鉄球を振り回している月華に、メルセが言った。
「仁のところに行って、ここはあたしが、なんとか死守するから早く!」
月華は仁の元へと向かう、T字通路の角を曲がった月華の足が止まった。
そこには、囲まれた死霊兵士たちの剣に立ったまま串刺しにされている仁・ラムウオッカの姿があった。
「ジーーーンっ! 仁から離れろ死霊ども!」
イカリ砲からゴム弾を発射しながら、仁に走り近づく月華。
死霊兵士たちが離れ、床に黒い血を流して倒れた仁・ラムウオッカは……絶命していた。
「うわぁぁぁぁぁ!」
あと数歩で倒れている仁・ラムウオッカのところに辿り着く距離。
泣きながらイカリを振り上げた月華の脇腹に熱い痛みが走る。
銃声が遅れて響き、月華の腹から黒い血が前方に迸った。
振り返った月華は、ライフル銃の影を持っている死霊兵士を見た。
「そんな……銃を持っている兵士がいたなんて」
倒れた月華と仁の体に、群がった死霊兵士たちの剣が残酷に刺さる。
死霊兵士が去ると、月華の指が微かに動き。仁・ラムウオッカの冷たくなった手を探し当てる、月華が仁の横顔を眺めて微笑む。
「仁……ラムウオッカ・テキーララオチュウ・ギンジョウワイン……長すぎる名前だよ」
月華の手が仁の手を握り締めたまま、動かなくなった。
仁・ラムウオッカ・テキーララオチュウ・ギンジョウワインと、鉄ウサギの月華──死亡。
誘爆する極楽号の船橋から離れたエリア──燃え盛る炎、その通路にドドド・リアンとアシ・クサヤはいた。
炎の放射熱波に顔を歪ませながら、クサヤが言った。
「もう、極楽号は終わりだよ。何発もビームの直撃を受けて航行不能になっている……早く逃げよう、リアン。もう、このエリアには生存者はいないよ」
裏地に耐火繊維を織り込んだ防火法被を着たリアンは、火消し組のマトイを持って啖呵をきる。
「てやんでぇ! この程度の炎を恐れていてエドの火消しが務まるか! おーい! 誰かいねぇか!」
「いつから、火消しになったんだよ!? こんな燃え盛る炎の中に生存者がいるはずが……」
クサヤがそう呟いた時、炎の中から三人の人影が飛び出してきた。
ゼリー状の耐火耐熱スライムに包まれた、ディアを両側から支え歩くキツネ耳の新人隊員、それと顔色が悪い先輩隊員の三人が炎の中から脱出するのと同時に、表面の所々が焦げた水球のようになったスライム生物は崩れて水になった。
顔色が悪い先輩が、リアンたちを見て言った。
「万が一の時のために飼育していた、耐熱防災スライムが役に立ったな……あんたたち、助けに来てくれたのか? 声が聞こえたから歩いてきた」
「おう、他に生存者は?」
「わからない、必死で逃げてきたから」
女の子ディアがまた炎の中に戻ろうとしているのを、キツネ耳の新人隊員は必死にしがみついて引き止める。
「離して、まだレオノーラさまが残っている……助けないと」
「もう、間に合いませんよ! このエリアもいつ誘爆で吹っ飛ぶか、わたしたちだけでも逃げましょう!」
「レオノーラさまを置いていけない! ボクはレオノーラさまを助ける!」
イラついた表情で、ドドド・リアンがクサヤに言った。
「あーっ、面倒くさいヤツら……クサヤ、例のやつをやれ」
「あいよ、おまえさん」
アシ・クサヤの手から飛ばされた、糸イホから引っぱり出されるクモの捕獲糸がキツネ耳の新人隊員とディアを一緒にグルグル巻きにする。
ミイラのようになった二人を抱えたクサヤは、ピョンピョン跳ねながら中古宇宙船を着陸させてある場所へと向かう。
「オレたちも急いでこの場から離れるぞ、てやんでぇ」
リアンと顔色が悪い先輩がエリアを離れて、防火シャッターが延焼するエリアを隔離した直後に激しい爆発が起こって、リアンたちがいたエリアの大半が吹っ飛んだ。
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