あなたも、私の仲間《パーティー》になりませんか......?8

「えっと、それって、役職本来の役割ができないってこと?」


「いいえ、ただ子供というだけです。役職としての役割なら、大人と同じぐらいちゃんと役立ちますよ」


「そうだよ! 私、ちゃんとできる! だから、パーティーに入れて!」


 そう言った彼女は、無邪気な笑みを浮かべていた。

 私は、マギアの方を見て、入れてもいいか確認する。

 まあ、さっきいいって言ったんだけどね。

 すると、マギアは首を縦に振ってくれた。


「いいよ」


「本当ですか! あらためて、よろしくお願いします!」


「やったー!」


「えっと、私は雨宮雫。雫の方が名前ね?」


「私はマギア・ユートリアよ。マギアって呼んでちょうだい」


「私は、マリア・ベーシストっていいます。で、こっちの妹が──」


「私は、えっと、ミリアです!」


「それじゃ、これからよろしくね」


「はい、こちらこそよろしくお願いします」


「ところで、ミリアちゃんってかなり小さいけど、何歳なの?」


「えっと、13歳です」


 なるほど、13歳は確かに子供だ。


「それじゃ、マリアさんは──」


「秘密です!」


 なんか、マリアの後ろからドス黒いオーラを感じる!

 なるほど、マリアに歳の話は禁句なのか。


「お姉ちゃんは──」


「ミリア? ちょっーと、こっちに来てね?」


 これからは絶対に訊くのやめよう。

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