第12話 3人暮らし

朝食を終えると、中島さんは洋服を着ていた。背中にはバッグ。

「ごめんよ。俺にはここでの生活は無理だ」

裸の3人を見つめて、中島さんはそう言った。

「また、いつでも来ていいからね」

由香里は甘えた声でそう言った。

「慎一、ありがとうよ」

中島さんは、そう言うと振り向いて玄関の重い扉を開けて出て行った。

残されたのは、俺、慎一と、由香里と美香子。

毎日、一日中セックスをするというのも、飽きるし、疲れる。

美香子さんは、お金になるから続けるだろう。俺は、毎日、美味しい料理が食べられるだけで十分だ。わからないのは由香里だ。清楚な令嬢。アンダーヘアーはストレートで多い。玲子とは対照的だ。何がって。何もかもだ。

俺はまだ美香子さんとやっていない。由香里が好きだ。美香子さんは40代だ。しごろの、脂の乗り切った年頃だ。やってもいいのだが、由香里に遠慮している。しかし、中島さんがいなくなった以上、やるしか無いだろう。その時は、3Pからだろうか。いろいろ想定する。時間はまだ朝だが、黒毛和牛のステーキが食べたくなった。

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