第7話 居酒屋
買って入った、10本のハイボールを飲みほしたところで、二人はラブホを出た。
向った先は居酒屋だった。なんでも、玲子は金持ちの令嬢で、旦那は家にお金を入れていないらしい。玲子は旦那のことを、エリートの遊び人だと言った。
ラブホ代も居酒屋代も玲子がもつ。アルコール依存症で入院するほどの人間だ。武勇伝の一つや二つは、あって当然だろう。
居酒屋でも当然ハイボールだ。雲丹、白子、アワビ、何にでもハイボールだ。玲子も俺と同じくハイボール狂なのっだった。
「あなたのおちんちん、最高に良かったわよ。特にカリが最高だった」
俺は焦った。個室ではないのだ。他の客がこっちを見た。
「おいおい」
「なに、別にいいじゃない」
玲子は酔っているのか素なのか分からなかった。
「これ今日のお小遣い」
玲子はそう言うと、俺に100万円の札束を渡した。俺に断る理由はない。遂に、俺にも幸運が来たのだと思った。
「そのシャツ汚いから、トレーナーでも買えば」
俺は急いで100万円をバッグにしまった。
帰りは二人別々のタクシーで。また、LINEが来るだろう。俺には夢のような一日だった。
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