第55話 質問

放課後

伏野と次石が先生に呼ばれたため、戌走は根無と売店に来ていた。

ここの売店は17時まで開業しているため、まだ入ることができた。


「のどかちゃん!これって美味しいよ!」


戌走はいろいろなペットボトルに入った飲料を指をさしながら言った。

好奇心旺盛な彼女はどんなものにも手を出すため、色々なものを知っているからだ。

しかし、根無は真剣な顔をして戌走の方を向いていた。


「…………」


「どうしたの?のどかちゃん」


「ちょっと聞きたいことがあって」


「聞きたいこと?良いよ良いよ!何でも聞いて!」


「わかった……。じゃあ聞く。戌走さんは伏野くんのこと………………どう思っているの?」


根無がそう聞くと、しばらく二人の間に沈黙が続いた。

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