第53話 練習
放課後の中庭にて
白熱したサッカーテニスたるものが行われていた。
サッカーテニスとはテニスボールとテニスラケットの代わりにサッカーボールと足を使い、テニスをするというものだ。
右側のチームには伏野と根無、左側のチームには次石と戌走、そして審判は荒井で試合が展開されていた。
「よっしゃあああ!!俺らの勝ち!!」
伏野はガッツポーズをしながら勝利の雄叫びをあげた。
「伏野強すぎだよ〜」
戌走は膝に手を当て、息を切らしながら言った。
戌走とペアだった次石も戌走と同じ状況だった。
「どうだ!見たか!俺のネットインやコートの端を狙える蹴りの技術!」
伏野はフットサル交流会の時に見せたようなハイテンションで言った。
これが中学時代のサッカー部で、身につけた技術だと言わんばかりに。
が、伏野と伏野を尊敬する戌走以外の三人は思った。
(フットサル交流会の時にも思ったけど、大人気ないな!)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます