第52話 思考

「活動といっても何をするかだよな」


伏野はそう呟いた。

そして、次石もそれにうなづきながら。


「そうだね。同好会に入ってくれたのはたったの五人。五人じゃ紅白戦みたいなことはできないからね」


「大会に出るとしても、俺と次石は経験者で戌走も少しはできるけど、荒井と根無は初心者だから、二人には悪いが良い成績は残せないだろうしな」


伏野はそう言った。

この前のフットサル交流会でも荒井と根無はあまりボールを触れていなかった。

女子の方でも少し経験者がいたからだ。

そんな考えこむ伏野と次石に戌走は言った。


「とりあえず練習っぽいことをしよ!!」


と、戌走のその言葉で放課後に中庭で練習することが決まった。

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