第40話 果物
一方、その頃。根無は一つのお土産をじーっと眺めていた。
そんな根無の近くを通った伏野は一度戌走達から離れ、彼女の後ろからそーっと何を見ているのかを見た。
(フルーツ!?)
伏野は心の中で驚いた。
そう根無はじーっとかなり大きめの箱に入っているフルーツの詰め合わせのようなものをずっと眺めていたのだ。
しかも伏野が後ろから覗いているのに、全く気が付きもしないほどに。
そんな時、次石に伏野は肩を掴まれ、根無の後ろから離された。
「伏野くん。君は見てはいけないものを見てしまったね」
「え?どういう意味だよ?」
「君は俺以外誰も知らない根無さんの情報を見てしまったのいう意味だよ」
「いや、余計によくわからないんだが。ただ根無がフルーツの詰め合わせを見ていただけだろ?」
「確かにその通り。根無さんはフルーツマニアなんだよ!!」
「知らんがな!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます