第31話 同類?
伏野と戌走は学校の門の前あたりに着いた時、クラスメイトでもあり、今回の行事で伏野達が同じ班員になった根無とばったりと会った。
「のどかちゃん、おはよー!」
戌走は根無の元まで駆け寄った。
スーツケースをガラガラと引っ張りながら。
「おはよ」
根無は軽く答えた。
そして、伏野はその二人の様子を少し遠くから見ていたのだが、あることに気がついてしまった。
(お前もスーツケース持ってきたのかよ)
そう。
根無までスーツケースを持っていたのだ。
学校まで着くまでに他の生徒は見ておらず、伏野は今のところこの場にいる自分を含めた三人でしか判断ができない。
少数派となってしまった伏野が考えつく思考は。
(もしかして本当にスーツケース必要だったりするのか!?俺が担任の話聞き逃しただけなのか!?)
しかなかった。
が、結局、スーツケースを持ってきていたのは戌走の根無だけであり、衣類などが入ったそのスーツケースは学校の教室に置いていくこととなった。
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