第21話 交流

「あれ?お前、来てたのか?」


伏野は戌走や荒井と別れた後、たまたま目線を向けた先に黒髪セミロングのクラスメイト、根無和香がそこにはいた。


「次石に誘われて仕方なく。私たち、今度の行事の班のメンバーだからって」


「案外、次石がお前に気があったりするのかもな」


「え?どうして?」


根無は持っていたオレンジジュースを飲みながら言った。


「どうしてって。まぁいいや。お互い楽しもうぜ、この交流会」


と、伏野は根無に背を向けそう言った。

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