第3話 迫力
「わー、すごいね。みんな体も大きいから迫力がある!」
戌走は自身の茶色い髪を揺らしながら、伏野の隣でわいわいと騒いでいた。
それを横目に見ていた伏野はふふっと笑いながら言った。
「でも、体が大きくても技術がなくちゃ意味ないけどな」
「伏野、ダメだよ。そういうこと言ったら」
「悪い悪い」
「絶対悪いって思ってないでしょ!」
戌走はそう言いながら、ぽんぽんと伏野の肩を叩いた。
「わーったよ。けど、俺はサッカー部には入らねーよ」
「え?どうして?」
「俺、ベンチだったからな。中学の時、マネージャーやってたお前なら知ってんだろ」
伏野は自嘲し、戌走は小さくごめんと謝った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます