上手にオークが焼けました〜2




オークのトンテキを食い終わった後、

何もない皿を俺は軽く洗い棚に戻した。


残ったオーク肉は冷蔵庫に放り込んだ。

しばらくはオーク肉を食えば腹は足りるだろう。


出刃包丁は元々折れてしまったナイフが入ってた鞘にナイフの代わりにしまった。


それにしても出刃包丁があって良かった。 

こいつのおかげでダンジョン探索をまだ続けれる事ができるのだから。


あと俺はトランクス一枚、ランニングシャツ一枚だったが流石にこのままではいけないという事で部屋の中にあった棚の中を漁ると

出てきたのはなんと黒いツナギだった。

しかも黒い長靴をそえて、、


なんだっ、このつなぎは、、まさかクエリアの趣味か?趣味なのか?


何故、つなぎなのか分からないが今の俺に選択肢はない。

俺は黙ってツナギに袖を通した


そして、俺はリュックを背負い、長靴を履き、出刃包丁を腰に携えて携帯民家の外へ出た。

そして携帯民家を「スモール」という言葉で小さくして、さっとリュックにしまった。

そして大きく深呼吸をする。


「よしっ、行くか!!、、、」


俺は再びリスタートの一歩を踏み出した!、、はずだったのだが、、


ただ、ふと目に入ったモヤシの種をまいた畑を改めて見て俺はその一歩を踏み出す事はなく、実はある事を思いついて佇んでいた。


■■■■■■■■■


畑の前で俺は考えていた。

それはダンジョンとは何かという事だった。

ダンジョンとは要するに地下へ通じる通路、エリアの積み積み重ねだ。

つまり下へ穴を掘っていけば下の階へ必然的にいけるという事ではないか。

そして俺はあるものを持っている。

そうだ。どんな土地でも簡単に耕せる魔法のクワだ。これで穴を掘って、その穴を下の階の通路に繋げれば今よりも早く深階へ行けるのでないか?という考えだった。


正直、このミスドダンジョンは広い。しかも地下に降りれば降りるほど、その広さは明らかに広くなっている。


正直、今回の寝てしまった事が原因で襲撃を許してしまった事の対策として、極力眠る事なく早く10階の休憩エリアに行きたかった。


なので、もし、このクワを使ってショートカット出来るなら、これほど有難い事はなかった。


、、試して見る価値は十分にあるか!


そう思った俺は気配察知を下へ向けて発動する。


そして下に空間がある事をある程度、確認すると俺はリュックに刺さってるクワを持って、再び地面に向かって大きく振りかぶった!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る