第2話 告白

この声は?!


目を開け扉の方を急いで見ると...


「たっちゃん、本当にバカね。」


僕の想い人の...ほのかだ。


「お前の方がバカだろっ。」 


「違う!何で病気の事言わなかったの?」


そんなのお前には...言えねぇだろ。

「別にお前には関係ないだろ。」


「本当にバカ...。」

とほのかは泣きながら、僕の隣に座った。



僕とほのかは幼馴染みだった。 

たぶん小さな時から好きだったんだ。


ほのかは明るく、クラスでも人気者。

僕とは正反対の人生を歩んできたかの様だが、昔からの腐れ縁だったから...

気付くと一緒に居ることが多かった。


たぶん病気の事を言ったら、悲しむと思った。だから言わなかったんだ。


「ごめん...。」

彼女が泣いている...こういう時は

抱き締めた方がいいのか?


震えた腕を伸ばし...

彼女の細い肩を包み込む。


「たっちゃん本当に死んじゃうの?」

「うん...。」


心臓が脈打つ...早くなる。

僕の心臓は生きようとしているのに...。


「ずっと秘密にしていた事がある。」

今、どうしてもほのかに伝えたい。


「ずっと好きだった...。」


「私も...好きだったよ。」

彼女の腕が背中に回り、強く抱き締める。


まさか...両思いだったのか?

もっと早く伝えておけば良かった...。

今更後悔しても仕方がない。


「僕が死ぬまでの間、彼女になってくれないか?」

「いいよ...。」


僕と彼女はようやく

恋人になれた。


ほのかは毎日、夜に来る様になった。

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