第26話 党員#3 男がいない村 その26

飯食ったり、なんやかんや話し合っているうちに・・・

日が暮れようとしていた。


『そろそろ頃合いでしょうから、見てみましょう。』


一瞬、何の事かと思ったが・・・

嫁さんの向かっている方向を見た時、察しは付いた。


でも、そんな簡単に直ってしまうものなのか?


・・・不思議な事はあるものだと、つくづく思い知らされた光景が目の前にある。

どう見ても・・・しっかり直っていて、ちゃんと起動しているように見えた。

久々に見た画面だが、初期設定の風景写真に戻っている。

そして、本来なら西暦何年何月何日と表示されているはずだ。

この、【22022 春季 第125日】 ・・・って何だ???

これでは俺がこの〝世界〟に迷い込んでどれくらいの年月が経過したか分からない。


けど、これが嫁さんの施した〝手〟なんだろう。

そして、ここは嫁さんの世界だ。

俺がどうこうしようと・・・  もう寝るとするか。


たくさんのハードスポンジボールで満たされた寝床は、やはり快適で・・・

俺が眠りに落ちようとした時だった。


『・・・眠れないので・・・抱いてください。』

ドアを開けて入って来た嫁さん。 しかも・・・全裸!


「あ、いや、あの、ついこの間、目一杯中に出したんで、スッカラカンですよ?」


嫁さんからの返事は無い。


嫁さんは俺に体を絡め、唇も合わせてきた。


嫁さんの舌に・・・ 何かある。 感触からして薄い葉っぱのようだ。


同時に、ほのかな刺激のするミント系の味がした。


すると、下半身がカーッと熱くなった気がして・・・

相棒はカチカチ状態になった。溜まっている時の、朝起きた感じに近い。


そして、上下共にディープキッス。


『ああ・・・無理に動かなくていいです・・・』


感触を味わっていたい訳か。 まぁ、気持ちは分かる。


しかし、中でグニュグニュされては・・・

男たるもの、動かずにはいられない。 それが男だから。


結局は通常通り(?)の夫婦間の営みとなったわけだ。


時間はかかったが、生産できたばかりのを直接注ぎ込む事が出来た。


・・・これでぐっすり眠れそうだ。


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