第22話 党員#3 男のいない村 その22

『あなたの・・・コレ、元気そうで・・・ 嬉しいです!』


優しく握り、親指の腹でカンジル箇所を撫でまわしてくれている。

こんな気持ちのいい起こされ方は、もちろん初めてだった。


「いや、あの、これって朝立ちっていう生理現象なんで・・・」


『あなたの記憶読んでいましたら、何やら・・・〝フー族〟の女性という項目がありまして・・・ すごく興味が湧いてきちゃったんです。』


そうだった。 嫁さんにはそういった特殊な能力があるんだった。

ただ、いわゆるプロのおネーさん方は決して異民族ではないのだが・・・


『ずいぶんと刺激的な遊びをしていらしたみたいですね。 なので・・・』


まさか??


『私も実践してみたいと・・・思います!!』


突然、嫁さんは俺の顔の上に跨ってきた。

当然、植物で言うところの〝花〟の部分を間近で見ている事になる。

そしてアッチの感触は・・・  間違いない。


(・・・咥えられている!)


『あ・・・ 赤ちゃんが産まれ出る予定の所を・・・しっかり見てください!!』


そりゃあ見ますとも。  何年ぶりになるのか、チョー久々なんで。

それに、俺のをクワエながら普通に話ができてしまうのも嫁さんのすごいところ。

・・・にしても、初めてとは思えないくらいの・・・攻め方!


「あの・・・出てしまいそうですよ?」


返事が無い。  夢中になってしまっているようだ。


ならば、〝小さな豆の部分〟を舌で小突いてみる。


「んんんーーーっ!!!」


初めて聞いた嫁さんの地声。

ツツ~っと、俺の顔に垂れ落ちてくる透明な粘液。

絡みつく舌。 口内の上顎部分にある洗濯板のようなもの。(名称は知らない)

加えて、嫁さんの大声による振動。

久々に見た、魅力的な御開帳的ビジュアル。


もう堪えるのは不可能になった。


弓の弦を思いっきり引いて、バン!とはじくような・・・

腰ごと痙攣してしまった。

何度も経験しているはずなのに・・・

また経験したくなってしまう〝放出感〟。



さすがにもう感覚はマヒに近い状態。

おそらくはスッカラカンと思われる。

復帰するのにどれくらいの日数が必要だろうか?


嫁さんは俺と逆方向で横になっている。

俺と目が合うと話しかけてきた。


『・・・飲んでしまいました・・・』


いわゆるプロのおネーさん方のほとんどはソレを吐き捨てる。

客に見えないようにするか、プレイの一つとしてわざと捨てる所を見せるとか。


嫁さんの落ち込み具合からすると、この世界での禁忌を冒してしまったと…


『いえ、決してタブーではないんですよ。 ただ・・・』


しっかり心を読まれていた。 別に、それはいい。


『先ほどの一回で、確実に村人一人を助けることができたはずなんです。』


「・・・・・・」


『もう既に必要以上の子種をいただいているのに、自分の性欲のせいで・・・

あなたを引き留める行為に及んでしまいました。』


「いや、夫婦なんだから・・・一緒に住む。そういうモンでしょ?」


『ああ・・・夫婦・・・なんですよね・・・』


嫁さんの顔が紅潮している。

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