第11話 党員#3 男のいない村 その11
『お願いがあります。 どうか、私に子供を授けてください!』
来た・・・ ど真ん中のストレートだ・・・
「あの・・・それは、あなたとスルって事・・・ですよね?」
『そうです。』
今、俺が置かれている状況。
スッポンポンでピンコ立ち。
そんな俺をまじまじと見つめるテレパシー女。
この流れ、どう考えてもアレをスル方向に向かっているとしか思えない。
しかも、『子供を授けてください』とまで言ってきた。
・・・でも、いくらなんでもスムーズ過ぎやしないか?
それが、どうにも気になってしかたがない。
この女を抱いた瞬間、「オレノオンナニナニシヤガル!」とモンスターの
ような男が現れ、この俺はフルボッコにされ、殺される・・・みたいな。
他にも予想外の罠が待ち構えているかもしれない、と思うと・・・
『何かよけいな事を考えてませんか? どうぞ、こちらへ。』
案内されたのは、逆凹字型ベッドのある部屋。
「???」
テレパシー女は、一回深呼吸して息を整えると・・・
思いの丈を、思いっきり俺にぶちまけて来たのだった。
『私、12年も待ちました。 今、あなたを逃したら・・・この先何十年も
一人のままです。 そんなの私、耐えられる自信なんてありません!』
俺の脳内に直接語りかけてくる、この女のテレパシーだが・・・よほど気持ちが
強く込められているのか、頭にガンガン響いてくる。
『だって、私のココ! まだ誰も通ったことが無いんですよ!?』
テレパシー女の指は・・・自分の股間を指し示していた。
この女、やっぱり本気なんだろう・・・ と思うしかないのか?
テレパシー女が一呼吸おいた。
『あなたが心配している存在は一切いませんので、どうか御安心を。』
それにしても、ベッドが逆凹字型って・・・
何か意味でもあるのか? そう思っていたら・・・
『この部分に、あなたの膝を置きます。』
女が指差した方向は、逆凹字型ベッドのへこんだ中央部分だった。
「あ、そういう事か!」
いくらソッチ方面に鈍感な俺でも、これは気付くというもの。
この形、両脇の出っ張った部分に女の両足が置かれ、俺の体を挟み込む事で
完成形となるわけだ。
パチッ、パチッと音がした。
縄のれんのようなドレスが、バサッと床に落ちて・・・
パッツンパッツンに張った、豊胸手術でもしたかのような見事すぎる巨乳。
腹筋も少しだけ割れている。
そして・・・ 申し訳程度の草むらから垣間見える、小さい方の〝お尻〟。
こういう状況になると、「朝立ち」は継続・・・
それは至極当然、と言えた。
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