第6話 中学2年の日記に書いてあったこと
ここらへんは日記が残っているので詳細に書けそうです。私は中学2年の後半から、3年まで日記をつけていました。目的は2つありました。5話での水害もあって良くも悪くも濃い体験をしました。そしてそれを書き残すことで初心に帰れるようにしようと考えたのです。もう1つは過去を懐かしむためです。中学生の頃は小学生時代の記憶が美しくて、本当に戻りたいと考えていました。高校生になったら私は中学時代に戻りたいと思うでしょう。そうなったときに私の記憶を疑似体験させ、安定させられると考えました。しかし内容をそのまま載せることはできません。それは、私の記憶を紐解くには十分ですが、人に見せられるほど良く書けていません。他人でもなんとか理解できるように遺したいと思います。
2016年9月28日から10月1日まで学校を休んでいました。趣味の話になりますが、私はこの頃プチコンというのにハマっていました。これはゲームというか、昔のBASICをベースに作られたSmile BASICというプログラミングソフトです。3DSでゲームが作れるという手軽さから結構楽しんでいました。ある程度自在に操れるようになったのがこの頃でした。スーパーマリオブラザーズをリメイクしました。1-1作っただけで満足しちゃったんですが。
学校の方はというと、基本的に別室登校です。午前9時ごろを目安に登校し、給食はなんとか学校で食べようとしていました。給食費のことで色々言われることが多かったので気にしていました。今はアルバイトをしていてお金を稼ぐことの大変さが分かるようになってきています。給食費でうるさく言う気持ちもわかります。中学生の私はそんなことは知りませんでした。ただ、当時の自分には私が劣勢を強いられないようにとの親への反抗心がありました。
合唱祭が近かったので、少々無理をして課題曲の練習に参加していました。ずっと立って歌ってるのはきつかったんですけど本当は、オリヒロ、まじめ、赤髪の3メンツと会えるのが楽しみでした。くだらない話ばっかりしてたんですけどね。
そういえば、この年の10月に学校のイベントで登山がありました。例の3メンツとは別の友達がクッパの甲羅のようなとげのついたリュックを背負っていて大爆笑したのを覚えています。そいつ、いま何してるかな。ちょっと前片付けていたら、彼の自画像が私の部屋から出てきました。そんなひょうきんな彼や赤髪と喋りながら登った山。多分この時間が学校で一番楽しかった経験です。
その後は月ごとにまとめます。
11月
マラソン大会で自己ベスト出しました。雨でドロドロコンディションの中でしたので、ちょっと自信になりました。また、そのかいあってか18日からフルで行けるようになったようです。決まって、最後に書いてあるのは幼馴染と一緒に帰ってきたこと。そうしているうちに彼らと一緒に公立の高校に行きたいと考えるようになります。そういう思いがあったからなのか理科が模試で9割超えていました。
12月
教室に行けるようになったとはいえ早起きするのはなかなかしんどい。それでも大体午前中には学校に行っていました。冬休みに入ると少し落ちつき、人並みにクリスマスも楽しめました。
1月
新年は久しぶりに親戚一同揃いました。まぁ、会話ははずみませんでしたが。ここまで揃った正月はもう最後かもしれない……
それから、3学期の最初にインフルエンザに感染しました。行きたかった大会にも出られず。悲痛な思いでした。
2月
何回かお腹壊していたんですけど、エスカレートしていって急性胃腸炎になりました。ストレスが溜まっていたんです。塾の帰りに胃に激痛が起こって死ぬかと思った。英検のプレッシャー、陸上で年下に負けたこと、そして出席日数、評定。常にそんな問題が頭の中に常駐していました。駄目だな、今でも弱音吐いてる……
3月
昼間から別室登校が常でした。英検受かったしこれでいいかなと思いました。ここらへんで幼馴染やその友達と遊ぶようになります。親伝いに色んな事情を知っていたのかもしれません。幼馴染は結構遊びに誘ってくれました。イオンかどこかでショッピングしてゲーセン行って、フードコートで食べる流れが典型でした。4月の再始動に向けた準備期間だったと考えると上出来です。
こんな感じで中2は終りました。何かの間違いで、1年間やり直せるとしたら私はこの一年を選びます……このときは小6の頃に戻りたいと思ったんでしょうがね。結局、今が1番楽しいってのはいつになったら分かるんでしょうか。時代のせいですかね。やっぱり今はつまらんです。多分、コロナが収束したら懐かしくなるんだろうな。
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