第44話 海を越えて、高松市内に 2

 今回を通して特筆すべきこととして、高松市内のことでんバスの案内は、実に丁寧でした。どなたも、時刻表を渡してくれるにしても、ちゃんとボールペンか蛍光ペンで印をつけて、そこから目的地のバス停までの今から行く時間をきちんと示してくれました。これは正直、感動ものです。


 さて、小雨そぼ降る上に風も幾分吹く高松市内を、これからバスで、郊外の香川県立図書館まで約30分のバス移動。街中から、さらに進んで開けた郊外のロードサイドを進み、ようやくついた先は、香川大学工学部の隣にある比較的新しい建物。その横には、県立文書館というのもあるそうで。県立図書館は、正門から向かって左側。

工事中のいささか殺風景な通路を通り、左に曲がるとそこが図書館。岡山県立のように本がぎゅうぎゅうという感じではなく、圧迫感はない。むしろ解放感さえある。

 進んで右手に、カウンター。ここの案内のブースで来館の意を告げ、寄贈の手続を。年配の正職員と思しき女性職員がてきぱきと処理してくださいました。玉野市のような良さとはいささか違いますが、連携がものすごくよく取れているフロント。

 ここでまた市立図書館へのルートをお聞きしましたら、こちらでもバスの時刻表を持ってきてくださいました。

 どうやら、琴電太田駅までのバスに乗って太田駅まで行き、そこから電車で瓦町に行くとよいらしい。結果的には、いろいろな意味でそれが正解でした。

 雨の中向かい側手の高齢者福祉施設を眺めつつ、バスが来るのを待って乗車しました。これから約10分、先程来た道を通り、途中から分かれて太田駅へ。駅横のバス停に降り立ち、共通運賃の110円を払い、そこから線路に向かって歩き、踏切前の横道を駅舎に向かって歩くこと3分。自動券売機で瓦町までの切符を購入。しばらくすると、琴平方面の電車がやってきて、客の乗降を済ませて出発。さらに待つこと約20分、今度は高松築港方面の電車がやってきたので、それで3駅間乗車。

 瓦町駅は、存外大きな駅です。

 とりあえず橋上の駅舎で改札を出て、バス停に。案内書をようやく見つけ、そこで市立図書館方面のバス、循環バスの東回りとやらに乗るとよいとのこと。このときすでに15時。朝から、何も食べていない。しかも、小雨ながら雨も降っている。

 かなわん。

 案内書の反対側のバス停について駅方面を見ると、キリン堂という名のカレー屋がまだやっている模様。早速飛び込み、カレーの大盛で500円(並盛なら400円。その他トッピングあり。今回は急いでいるためトッピングは、なし)を注文して、ありがたく食べきる。食事時間帯ではないから、客は少なく、あと一人だけ。その方は確かコロッケをトッピングされていました。

 ここはどうやら私と同世代あたりの女性が経営されている店。辛いのが好きそうに思われたのか、卓上のスパイスを入れると辛くなると言われ、さっそく入れて食べてみる。

 辛くなった。実に、うまい!

 カレーを食べきって、これまた、毎朝飲む薬を残った水で飲み、500円を払って店を出て、屋根のある停留所でしばし待つこと数分、東回りのバスが来ました。

 これからまた30分ほど乗車し、図書館に。しかも途中、高徳線の踏切を渡って小高い丘の中腹にある市民病院にも寄る。ここで数名の老若女子が後者。高校生らしき子は、この近くの住人なのだろうと思われる。まあ、この時間から面会に、と言う人はあまりいないようですな。

 さてさて、先日の福山のように郊外を舐めるように走る循環バスに揺られ、ようやく、高松市図書館に到着。ここは学生時代に何度か来た覚えがあるのだが、建て替えられたのか、ものすごくきれいな建物に変身しているな、と。以前は本棚ももう少し殺風景感があったのが、今回は、それがまったくない。

 建物に入り、踊り場を経て自動ドアをくぐってすぐの受付で寄贈の申入れをすると、どういうわけか2階に来てくれとのこと。女性職員が、本と名刺をもってどなたかを呼びに行っている間、周りを見回したものの、どうも、30年前とは同一とは思えないような状況。やっぱり、建て替えをしたのか。しかも、同じ建物内には菊池寛記念館と歴史民俗資料館が入っているとのこと。

 なんせ、バスに乗っている間に、菊池寛通りというのがあって、サテライト予備校には菊池寛通り校なんてあったから、これまた、びっくり。

 で、寄贈のほうは、少し待ちましたが、特に何か記入をさせられることもなく無事に終了。礼状のあて先はこの名刺の通りでいいかと聞かれたので、そのとおりとお答えしました。ついでに、通称でも構いませんと述べておきました。

 ここは本当に、金光図書館サマサマですわ。


 寄贈を終えてさらに小ぶりの外に出て、傘を差さずにとりあえず歩いて3分の高徳線昭和町駅に行って時刻表を見ると、次は16時39分とのこと。運賃は170円。ちなみにここまで来た東回りの循環バスは、16時30分通過で150円。この際だから、東回りで帰ることにしました。

 そういえば、さっき踏切を気動車が1両走っていったけど、あれ、高松行やったな、と気づいたが、まあ、しょうがない。確かに時刻表を見ると、その前の列車は16時ちょうど発。ちと時間がかかったのが惜しいが、まあ、急ぐこともないから、いいとしましょう。

 そうなると、次のバスまでまで30分弱時間があるので、図書館の建物内に入り、踊り場でネットに接続し、フェイスブックとアメブロに投稿。

 時間も来たので、改めてバス停に行き、来たバスに乗ってこれまた舐め回すように高松駅に。途中、中央卸売市場などを通り、浜ノ町を通って高松駅に裏側手から入るような形で到着。そういえばこの近辺、何度も高松に来たことあるのに、通ったことなかったなぁ・・・。 

 

 バスを降りて、駅にすぐ入らず金券ショップに。ここで茶屋町までの回数券を買う。茶屋町と岡山の間の回数券は、すでに買っているというか、これまでの残りが1枚あるので、それを使う。これで、通常運賃より約200円ほど安くなる計算。

 切符も手配したので、早速、駅ビル1階のセブンイレブンに入り、糖質0のキリン一番搾りのロング缶を買い、改札を通ってすでに停まっているマリンライナーの普通車に乗込み、ビールを開栓。

 糖質0の「ビール(酒税法上)」だが、何とも言えない、味ですわ、私には。

 飲み終わる少し前に、電車は17時10分、定刻発車。

 ビールを飲み終え、マスクを改めてつけて電車内で何をするともなく過ごすこと約1時間弱、18時過ぎに定刻で岡山着。


 この後、駅前の立ち飲みの店で、キリンラガーの大瓶2本を、チーズをつまみにして飲みました。

 やっぱり、こっちのほうが美味いや。

 ちなみにつまみのチーズは、このところずっと、アーモンド入。こちらでは大人気だそうです。

 この後近くの居酒屋「串輪屋」に久々に入り、古挽(焼酎)のボトルの残りをプリキュアの曲をタブレットで聴きつつ、さらにつまみにおでんとタコのチリソース和えをつまみながら飲み切って、ついでに新しい古挽のボトルをキープしておきました。

 あとは、バスで帰るのみ。

 程なくに自宅近くを通るバスが来たので、それに乗って自宅に戻りました。

 帰ったのは、20時過ぎでした。


 それにしても、この日の疲れは、翌日昼頃まで引きませんでした。

 嗚呼、「歳(とし)」じゃあ・・・。

 しかし、愚痴っても疲れは取れるわけもないですわな。昼過ぎに幼児が終わるや否や、前もって朝にしっかり食べていたこともあるので、そのまま食事抜きで昨日乗ったバスと同じ路線で郊外の北区牟佐にある岡山桃太郎温泉に行き、2時間近くぬるい天然温泉につかって、なんとかかんとか、疲れをいやしました。


 おかげさまで、その翌日はかなり楽になっております。

 ようやく書けた・・・。

 というわけで、これから、ちょっと外出して食事してきます。

 ちなみに昨日、温泉でちくわやらを安く大量に仕入れましたので、今日はそれをつまみにして、ワインやらビールを飲もうと思っております(苦笑)。

 

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