第43話 玉野から海を越えて・・・ 1

 2020年10月9日(金)。

 この日私は、自宅からバス停まで歩き、岡電バスで岡山駅前まで移動。本当なら天満屋でもよかったのだが、このときまだ9時前。この路線バスは、天満屋に入らない。まあ、しょうがない。そこで結局、岡山駅まで移動。とにもかくにもトイレに駆け込んで用を足しておき、9時5分発の特急バスで玉野市役所前まで約1時間のバス乗車。降りた向かいには、天満屋ハピータウンなどが入っている複合ビル。降りた側のバス停の後ろには、玉野市役所と中国銀行の支店。まさにここが、玉野市の中心部というわけです。

 止まったバスの前の信号機のない横断歩道を渡り、複合ビルの中に。この2階に、玉野市立図書館があるのです。図書館の周りには、カフェやらなにやら。朝から何も食べていないので、ここで少しゆっくりしたいのはやまやまだが、この後のことも考えて、それはなしに。


 図書館に入ると、大抵はそのあたりに受付があるのが相場ですが、ここではなぜか、円形の係員が一人入れるカウンターが見えるのみ。ここで総合案内をしている模様。そこで本の整理をしていた女性職員に寄贈に来た旨声をかけ、名刺を渡す。別の職員もやってきて、さっそく手続。ここはまだ岡山県なので、前著は郷土資料となる余地もあるため、こちらも含めて2冊寄贈。対応は気さく感にあふれて、非常に気持ち良いものでした。

 この玉野市は、漫画家のいしいひさいち氏の故郷でもあります。そういう場所でもあるゆえ、このときも、いしいひさいち氏の展示がされていました。


 寄贈を終えてそのままビルの外に出て、向かいの中国銀行で出金と両替をして、再びバス停に戻り、今度は宇野駅の向かいの海側の四国汽船が運航する直島行フェリー乗場に。ここで300円を支払い、切符を買う。直島から先の高松までの券は、いったん降りて直島の窓口で買ってくれとのこと。


 フェリーのロープが開かれるのを待って、乗船。11時ちょうどに、定刻出発。

 わずか20分弱で、もう直島。

 ここは香川県だが、岡山県との交流が多い地域。それが証拠に、ここから高松までは1時間。宇野港までの3倍ほどの時間がかかるのです。

 とりあえずいったん船を降りて窓口に行き、改めて530円で先の切符を買い、すぐに乗船。待ち時間はわずか10分。

 ここまで来たのと同じ船に乗って直島から高松まで、約1時間の船旅。向こうには、瀬戸大橋が見えます。宇野‐高松間の直通フェリーは昨年末に全廃されたのですが、今はこうして、直島経由での移動は可能なのです。

 実は、岡山から高松までJRでの移動と、特急バスとフェリーの乗継では、運賃はそう変わりません。ただ、時間は後者が3倍弱かかりますけどね。

 この日は小雨と濃霧のためか、瀬戸内海にしてはいささか波が高い模様。

 フェリーの中で、タブレットを用いてネット接続し、アメブロとフェイスブックへの投稿などの仕事をいくつか。こういうのは、こういうときじゃないとできないですからね。


 フェリーは12時30分に定刻で高松港に到着。

 小雨に加え、風が幾分強め。

 なんとか屋根のある高架に上がり、高松駅方面に移動。

 まずはバス乗場で、県立図書館行の時刻を確認。

 約15分後に出るとのこと。

                      (続く)

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