第39話 いざ、井原線沿線へ
2020年10月3日(土)。
昼まで別の頼まれごとをこなした後、岡山駅のみどりの券売機で伯備線清音までの切符を購入し、13時22分発の列車で出発。このところ、倉敷方面に行く機会がなぜか増えていますが、井原鉄道に入るのは、数年ぶり。
途中から山陽本線と別れ、その上をまたぐと、倉敷駅着。ここから北に向かうのです。倉敷を出ると、右に大きく曲がってしばらく進むと、やがて高梁川と並走。約7キロほど走ると、清音着。
清音駅に下り列車が到着したのは、駅本屋(要するに、駅舎のこと)に面したホーム。つまり、1番線。しかし、この最近、跨線橋を超えて2番線に行くことはできないようにされている。国鉄・JRだけの時代はそれでよかったのだが、井原鉄道との絡みができてしまい、あえてそれをさせないようにということなのだろうか。
とりあえず帰りの切符を確保して、時刻表をJRの子会社所属の駅員にもらい、駅舎を出て井原鉄道のホームに行く跨線橋に。駅のホームに降り立ち、井原鉄道のホームに入っていく。
ちょうど年配の女性職員が休憩を終えて窓口を開けてくれたので、早速、土日祝日の1日使えるフリー切符を1000円で仕入れる。これがあれば、井原まで往復すれば元が取れるし、途中下車も可能であるから、私にとってはそれで今日の仕事ができるというものです。
ほどなくして、総社から井原鉄道の気動車がやってきたので、それに乗る。2年前の大災害を経験した真備町を通り、矢掛までの数十分を川沿いの高架の上を気動車で移動し、矢掛着。
階段を降り、駅舎を出て写真を撮影。その後、歩いて3分ほどで矢掛町役場などの主要な建物の並ぶ一角に。その一つに、図書館のある建物がある。町村レベルの図書館は教育委員会など別の部署と一緒の建物内にあるところも多いが、この矢掛町もそのようですな。
早速1階の図書館の門をくくり、左横の受付で来館の意を告げ、寄贈を実施。書いてくれと言われるものは特にありませんでした。ここには14年前の前著は置かれていないので、そちらも郷土資料の含みで寄贈させていただくことに。受付の女性はフレンドリーで、私のような得体の知れない余所者にも親切でした。
寄贈を終え、駅舎に戻ることに。
この駅には喫茶コーナーがあるにはあるが、14時まではランチタイムを実施している模様。でも、あいにくその時間を過ぎている。
セルフサービスのコーヒーがあるので、1杯100円でそれをいただくことに。
嗚呼、体に染み入る。
この後ホームに上がり、ベンチで30分近く、特にタブレットで写真を撮ったりもせず、じっとして過ごす。遠くの山を見たり、さっきまで言っていた建物の屋根を見たりして、パソコン慣れしすぎた目をいやすことができました。
ホームの反対側は、山が迫っています。駅裏には、この時期恒例の彼岸花が緑色の草や黄色の稲に交じり、赤色のアクセントを与えてくれています。
彼岸花を見ると、嗚呼、秋だな・・・。そう思わせてくれます。
約30分、高架上のホームで列車を待ち、下り列車の到着とともに列車に乗り込み、今度は隣の井原市を目指します。
駅2つ、そのうち1つは井原鉄道の基地のある早雲の里荏原。ここは難でも戦国大名の北条早雲ゆかりの地。北条早雲大先生を大河ドラマにという横断幕もあります。ここには人のクルマでですけど、かつて鉄道友の会に入っていた頃、模型の運転会の仕事で何度か来たこともあります。
基地をすり抜け、ようやく、井原に到着。
駅舎内にはジーンズの店と喫茶店があります。その一角に、観光案内所も。そこでバスがあるかどうかを聞くと、どうも、ないみたい。
しょうがないから、図書館まで歩くことに。平地だからいいけど、20分も歩くのは、ねぇ・・・。
でもまあ、始めてきた街でもあるので、せっかくだから、この街のわずか数百メートルのメインストリートをひたすら歩き、バスセンターのある場所から路地に入っていき、図書館に。バスセンターで場所を聞いたが、その地域の人でないようで、わからないと言われたが、まあ、観光案内所でいただいた地図を片手に、何とか、たどり着きました。一応、タクシーが近くにいることも確認できたし、バスセンターがあることも確認できたし、帰りの心配はそうしなくてよさそうですわ。
図書館は、静かな細い道の商店街の一角にあります。
今日の営業は17時までとのこと。
時刻はちょうど、16時を少し回った頃。
嗚呼、助かった(苦笑)。
入口左側の受付に行き、女性職員に来館の意を告げる。電話をされた方かと言われたが、今回は電話していなかったので、それはしていないと申し上げる。で、名刺を差し出し、今度は新著を1冊提示。前著は、この図書館は買ってくれております。で、その節のお礼も申し上げると、それまでの距離感が一気に狭まった。そこで、実は近々、続編も出しますと申し上げたら、ぜひ期待しています、とのこと。矢掛もそうだったが、ここも結構、反応がいい。
寄贈を無事終えたのですが、最後に一つ、御礼状の送り先と宛名はどうされるかとのこと。送り先はまあいいとしても、宛名、ね。前著は本名名義だったですけど、今回はいわゆるペンネーム、選挙業界で言うところの「通称」の名刺なものですから、せっかくなので「通称」でお願いします、これで郵便物がつくようになっておりますので、と申し上げました。で、よせばいいのに、「こちらで送っていただいたら、この名前で選挙にも出られますよ」とか何とか、面白おかしく申しておきました。最後は、先程の矢掛町以上に感謝され、いい雰囲気の中、寄贈手続を終えることができました。
さて、図書館からの帰りをどうする。
とりあえず、もうこの際だということで、しばらく来た道を歩き、さらに今度は別の道も通ってみました。図書館を出てすぐの民家では、倉敷ナンバーのマイカーを洗車している中年男性からあいさつされたので、私も、あいさつしました。
街中のどうかと思われるところなら格別、こういうときは、あいさつすればいいのです、はい。
結局、別の路地からバスセンターのある路地へと進路を変更し、タクシー会社をすり抜けてバスセンターに到着。先程の案内の女性から、図書館に無事行けたかと聞かれたので、大丈夫でしたとお答えしました。窓口には、この近くのことをよく知っている年配の男性がおられました。
井原駅を通る16時40分発のマイクロ路線バスに乗り、来た大通りをいくつかのバス停に停まることなくノンストップ(苦笑~客は私一人)で井原駅前到着。160円の運賃を払ってバスを降り、駅舎に。
ほどなくして、総社行の列車が入ってきたので、そのまま帰ることにしました。
さすがに、疲れた・・・。
清音まで井原鉄道の気動車で来た道を戻り、その後、今度は清音駅からそのままJRの姫路行上り列車に乗車。倉敷で途中下車しようと思えばできたのですが、さすがにもう体がもたんな、ということで、そのまま乗越の切符と倉敷から先の回数券を組合わせて岡山に直行で戻りました。
岡山到着は、18時前。まだ、駅前の立ち飲みの店も開いている。
いつもこの時間になると言っている立飲みの店に行き、キリンラガーの大瓶2本を、アーモンド入りチーズとかっぱえびせんをつまみに飲みました。
嗚呼、美味かったぁ・・・。
この後は街中に繰り出してかれこれありましたが、明日のプリキュアがあるため、早めに自宅に戻りました。この原稿を書いているのは翌日曜日の夕方となりますが、昨日の疲れがまだ残っているみたい。昼に別の仕事に行く前に食事をしてスーパー銭湯なんかに入ったものだから、余計に疲れが出たようで、帰ってきてアクエリアスの500ミリボトルを点滴代わりに飲み、しばらく横になっておりました。
何とか1時間ほどで復活でき、無事にこの文章も書けました。普段より、ちょっとゆっくり目に書きましたけど、おおむね1時間弱で、こちらの執筆の仕事も終えられました。
まあ、無理せず、頑張っていきます。
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