第17話
彩花
え?!どういうこと?
「レオ様はあの大学に通ってるんですよ。彩花さん、良かったですね。」
彩花
良かったっていうか、、なんで通ってるってわかるの?
「配信中にレオ様が言う一言とか、大学の授業に詳しいとことか。レオ様がいう大学のエピソードで大学絞りました。学部もなんとなく分かります。あとは、名前だけです。名前が分かれば、インスタとかツイッターのリア垢を見つけられるかもしれませんし。そこからさらに絞れますよ?」
あおいちゃんはコーヒーを一口も飲まずに喋った。
彩花
絞って、誰か分かったとして、どうするの・・・?
葵
近づいて、彼女になるんです。
彩花はこの子ならやりかねない、と思った。しかも、本当に彼女になれちゃいそう。
一見真面目で良い子そうに見えるから、騙されるだろう。
しかも、相当賢い。
説得力があって、言い返せないような空気があるのだ。
この子、ヤバイ。
彩花
そんなにレオ様のこと好きなんだ、、
葵
レオ様が変なことするから、しょうがないじゃないですか。
彩花
変なこと・・?
葵
最近、女の人と関わってると思うんです。彼女かな?って思って。今までレオ様一度も浮いた話無かったから、そんなに簡単に彼女が出来るとは思えないけど。たぶん大学にいる女です。友達とか?分からないけど。ムカつきます。
そういうと、葵ちゃんはティースプーンを握りしめて、机に叩きつけた。
沙羅が苦笑いをして、彩花をつついた。
どうする?と言いたそうに。
大学にいる女友達・・・
それって私じゃん!!!!
てかそこまでバレるの?
葵ちゃん、すごいなあ。。
というよりも、レオ様が、、大介君が不注意なんだ!!!
ボーっとしすぎだよー!!
最近様子がおかしいとは思ってたんだよね。
女友達・・・
葵
彩花さんはレオ様のこと何か知ってます?
そういうと、ふふっと笑う。
うう・・・。
彩花
私は、、何も知らない!
葵
そうですか。
もし何か分かったら、すぐ私に教えてくださいね♡
私も教えるので。
約束ですよ?
彩花
う、うん
どうしよう。
大変だ
大介くんのことがバレたら、ヤバい気がする。
しかも、もし私が例の「女友達」だと知ったら、、
こ、殺されそう、、、
はあ。
カフェを出て、葵ちゃんと別れた。
沙羅と彩花は2人で歩いている。
沙羅
あの子、ヤバいよ。うちには分かる。
彩花
良い子そうなんだけど、怖いよね。あんなに調べて。
それよりも怖いのは、課金ランキング一位って・・・まだ、高校生なのに。
沙羅
それは人それぞれやない?お金持ちの子は使うだろうし。
彩花
そうだけど。
でも、日本で一番レオ様に課金してる子だよ?
大好きなんだろうなあー
沙羅
そうやね。
あんまり関わらんほうが良いかもね。
大介くんが危ないし。
彩花
そうだよ!
自分のことでいっぱいだったけど、大介くん、かなり危なくない?
だって、もう学部まで特定されてて。
あの子のことだから、すぐに名前も住んでいる家も分かっちゃうだろう。
そうなったら大変だ。
大介くんてボーっとしてるし、心配。。。
賢い葵ちゃんのことだ。
近くにいたらすぐに声で分かるだろう。
大介くんのことをレオ様だと確信するはずだ。
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