第13話

・・・


大介

良かったな、俺がレオ様で。


彩花

え?


大介

だってお前レオ様の大ファンなんだろ?


彩花

そうだけど、、


大学で私はよくレオ様の話をしている。


もしかして、、こいつに聞かれてた??


この前の授業でも私のことガン見してきたし。

しかも、うるさ。って・・・


なんなの!


大介

お前教室でいつもレオ様レオ様~っていってるもんな笑


彩花

だって、まさか本人がいると思わないじゃん!


大介

まあな。


・・・


彩花

ねえ、大介君はさ、なんでレオ様のこと教えてくれたの?私たちに


大介

え?


彩花

同じ班だけど、その、なんていうか、なんでそこまで信用してくれるんだろうって、、


大介

分からん。


彩花

え?


大介

俺にも分からん。・・・でもお前がレオ様のこと好きなのは分かってる。


彩花

うん。


大介

だから、喋ってみたいなって。前から思ってた。


彩花

そうなんだ。


目の前にいるのは、大学生の大介くん。

でも、中身は私の好きな人気配信者、レオ様で。いつもの自信たっぷりな配信とは違う、素の顔を見れている気がする。


彩花

でも、まさか大介くんがレオ様だなんて


大介

そう、俺、一ノ瀬のこと気になってて。


彩花

え?


大介

そりゃあ、教室で「レオ様」って騒いでるやつがいたら気になるだろ!

俺それなりに人気あるとは思うけど、リアルでこんなファンに会ったことなかったし。


彩花

え、なんか恥ずかしい..汗


大介

でも2人きりで話すタイミングが無くて。まあ、結果、班の皆にもレオ様のことバレちゃったけど。


彩花

そうだね・・・。

でも、皆分かってくれると思う。私からも言っとくよ!大介くんの秘密、絶対守らなきゃ!!


大介

頼もしいなー。お前ホント俺のこと好きなんだな。笑


彩花

当たり前よ!だってレオ様の配信がきけなくなったら嫌だもん。私はそれが一番心配。レオ様は私の心の支えなの!


大介

そっか・・・が、がんばるわ。


彩花

うん、頑張って!配信!

そういうと、彩花はニコッと笑った。


大介

配信ね。。

つか、お前、さっきからレオ様のことしか言わねーじゃん。


彩花

なにそれ笑

だって大介くんはレオ様でしょ?同じ・・


大介

違うよ。


彩花

え・・・


彩花は何も言えなくなってしまった。大介くんの目が本気だったから。


大介

俺のこと見てよ。


大介くんが本気の顔をしてる。


彩花

ちょ、レオ様?!


大介

レオ様って言わないで。


彩花

やだ、なに・・


大介

・・・。

はあ、安心しろよ、何にもしねえから。


彩花


大介

何期待してんの?


彩花

はあ?!期待してないし!


大介君って・・・おかしい。絶対。


大介

俺、片付けやっとくから、もう帰っていいよ。


彩花

あ、うん。・・・ありがとう。

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