第一章〜王都と衛兵と武具屋と〜

天空に巨大な青い結晶が浮かぶ光の王国アルドラード。神代の奇跡によって世界にはびこる様々な災厄から民達を守り続けているこの国は長い安寧によって豊かになり、長い平和が保たれている。


古くから度々、魔族の襲撃や大きな災害に命運を左右されてきたこの世界の歴史において今の時代はとても安定しており、その中でもアルドラードは最たるものだという。


「そういう事だからこの国に居る限り、君達にも安全と安心した暮らしが約束されるだろう。・・・まあ、平和故に暇と力を持て余した者達が何かしらを画作する事もあるからそれらには関わらない事だ」


「は、はい・・・」


後半の部分に確かな実感が込められている気がして俺は引っ掛かりを覚えながらも返事を返した。しかし、蓮斗 レントはそれに動揺する様子もなくすぐに次の質問を口にする。


「それで俺達はこの後どうなるんですか?」


「うむ、この国に滞在するには身元の登録が必要だ。君達の場合、きちんと身元が証明出来ない以上、信用出来る機関に入って身元を保証してもらう必要がある」


「それはつまりどこかで雇用してもらう、という事ですか?」


「そう言うことになるな。基本的に難民がすぐに雇用契約を結べる場所は3つだ。1つは農業組合、名前の通り農耕に携わってもらう。そして2つ目は商業組合、これは組合から斡旋されて様々な店の手伝いや商品の仕入れ、運搬等の商業活動全般だ。・・・そして最後にこれは腕に自信のある者だけだが冒険者組合、言わゆる冒険者ギルドだ。名前の通り魔物達の討伐や危険地域の調査、要人の護衛などを生業としている。大変危険なので・・・」


「冒険者ギルド!!もっと詳しくお願いしますっ!!」


「なっ!?き、聞いていたのかね?命の危険が常に伴う・・・」


「魔物と戦うなんて漢のロマンじゃないですか!!なぁ斎馬 サイマ!?」


「あぁ!オレも聞きたいですっ!」


目を輝かせる蓮斗 レントに俺も同調して首を振る。危険なモンスターとのバトル、これこそ異世界の醍醐味だろう。


火花散らす武器、飛び交う魔法。激闘の末、ついに倒れる魔物と勝利に打ち震える自分の姿に俺は思わず、身体を期待で震わせた。


「君もか!?んー・・・・・・全く最近の若者達は困ったものだな・・・。憧れが強いというか無鉄砲というか・・・」


やれやれと首を振り、悩む姿に俺はラングがどうしょうもなくお人好しなタイプの人間であると思い、急に親しみが湧いてきた。


「まあ、君達がやりたいというなら案内はするが危険な仕事だ。生計を立てるだけで命懸けだぞ?」


「「はい、やりますっ!」」


声を揃える俺と蓮斗 レントにラングは呆れたように頭を抑え、はぁ、と溜息をついた。それでも律儀に説明してくれる所はやはり世話焼きの先生っぽいと俺はラングを見てニヤけてしまう。


「わかった、好きにするといい。この国の冒険者ギルドは昔、光の勇者アレフが魔族の王を滅ぼして平和をもたらした後、この国、ひいては世界の平和を維持する為、自らの手で築き創り上げたと言われている。その名はアルドラード王国冒険者ギルド"救世の光"だ」


「救世の光・・・カッコイイ・・・・・・!!」


「名前に負けず劣らず冒険者ギルドとしての質は数ある中でも断トツで、その影響力は現在では王国の軍事のあれこれを一手に引き受ける程と言われている。頑張っていればきちんとした待遇をしてくれる事は間違いないだろう」


ギルドというとRPGなどのイメージからすると花形ではあるが現実的には実力主義で気性の荒い者も多く、ハッキリ言って無法地帯に近い部分もあるだろう。

それに引き換えここのギルドは勇者のお墨付きというのだからその信頼度に関しては疑う必要はないはずだ。


(これは異世界デビューいきなり大成功すらあるな・・・!!)


俺は先に待つイベントに期待して胸を膨らませ、傍らの蓮斗 レントと頷きあった。蓮斗 レントの目も同じように輝いている。彼も俺と同じようにギルドとその先に待つ冒険に期待しているのだろう。


「冒険者ギルドは今いる南区を抜け、王城に繋がる中央区の噴水広場の近くにある。このまま街の中心まで歩くぞ」


ラングは丁寧に俺達二人に説明をしながら石畳の道路を先頭になって歩を進めていく。だが歩いていると俺は自分達が周囲の通行人から好奇の目に晒されていることに気付いた。


「な・・・何か注目されてます俺達・・・?」


「まあ、君達の服装はこの国では物珍しいからな。悪目立ちしたくないならギルドに行く前に服を着替えた方がいいだろう」


「マジですか・・・俺達全くお金持ってないんですけど・・・」


確かにラングの言う通り、街を歩く人々は大体が素材の色そのままの服や一部染色したのであろう程度の服装の人が多い。総じて素朴な印象で俺達のような現代風ファッションは明らかに色彩が豊かすぎて浮いていた。この辺りは文明レベルの差だろう。


「難民だとそうなるだろうな・・・。まあその辺は子供と言うことで私が面倒を見よう。途中、私の行きつけの武具屋がある。最低限、冒険者らしい格好にすればギルドに行っても浮かずに済むだろう」


「すいません、ありがとうございます!」


そんなやり取りを交わし、俺達は大通りを抜けて中心街へと近付いていく。道中、大きな荷車を引く恐竜のような動物に驚いたり、道端に出ている出店のような物に陳列されている見慣れない食べ物や土産品に終始俺は目を奪われていた。


「あの動物・・・??なんですかあれ!?」


「あれは行商などがよく使う魔物、ディグノスだ。忠誠心が強く、頑強で長旅に適している」


「あれ!あの果物みたいなのはなんです!?」


「王国でよく食べられるガラチだ。甘くて美味しいぞ」


俺は根気よく答えてくれるラングをいい事に夢中になって質問し、異世界での新たな発見に目を輝かせた。


「おいおい斎馬 サイマ、俺達は難民として迎えてもらってんだ。ちょっと落ち着けよ?」


「あ、ああごめん!」


信頼出来る人間に会い、安心したことで異世界への憧れや興奮が全面に出てしまったらしい。自分でも制御しきれない大きな喜びと期待が胸に溢れているのが分かった。


「さぁ、着いたぞ。ここだ」


そうこうしている内に俺達は一件のいかにもRPGなどに出てきそうな武具屋にたどり着いた。決して見た目の派手さはないが古めかしい木造の建物で正面の看板には"武具の店ハリス"と彫られている。


「おお、いかにもって感じだな!」


「ああ、ワクワクするよ!」


俺と蓮斗 レントが話しているとラングが慣れた手付きで扉に手を掛け、扉を開けて店に足を踏み入れた。俺と蓮斗 レントもその後に続く。

直後、視界に広がったのは周囲に整然と陳列された武具の数々だった。鼻につく金物と鞣した革の臭い。少し古臭い木製の棚や壁と窓から差し込む陽光がそれらの武具をより一層雰囲気のある物として映していた。


「おお・・・・・・!!本物の剣に盾・・・斧に槍も・・・!!」


「見ろよ斎馬 サイマ!!鎧もあるぜっ!!」


「ホントだ!すっげー・・・・・・!!」


店に入った瞬間から男子として絶対に無視する事の出来ない冒険心をこれでもかとくすぐられ、興奮しまくる俺と蓮斗 レント。そんな俺達に店の奥から声が飛ぶ。


「なんだい、やかましいねえ!!挨拶もなしにアタシの店で騒ぐんじゃないよっ!」


「な、なんだっ・・・!?」


急にハスキーな怒鳴り声が響き、ビクリと動きを止める俺達だったがラングは気にした様子も無く声の主の方に視線を向けた。


「やあハリス。久しぶりだが相変わらずだな?」


「はぁ!?アタシはアタシだよ!それよりやかましいそこの二人はアンタの連れかい?」


その声の主はカウンターの奥から颯爽と現れ、腰に手を当てながら勢いのある口調で話し出した。


(は・・・迫力ある人だなぁ・・・)


2人の前に現れたのは身長が171センチの俺とほとんど背格好の変わらないスラリとした長身の女性だった。歳の頃は30代といったところか。気の強さを現すキリッとした顔つきに後ろで縛り上げた金髪がサッパリとした大人の女性という感じだ。


「ああ、今さっきそこで拾ってきた二人でな、サイマとレント。難民で冒険者志望だ」


「ふーん・・・」


値踏みするように目を細めてジロジロと見られ、俺達はどうしていいか分からず目線を逸らすしかない。流石の蓮斗 レントも女性の勢いに気圧されたのか顎を引いて目を白黒させている。


(な・・・何なんだこの人・・・!?)


ハリスの視線にもう限界だ、と俺が思った時、ハリスがおもむろに口を開いた。


「アンタ達・・・」


「「は、はいっ!」」


(な、何言われるんだっ!?)


意図せず声を揃え、自然、背筋も伸びる俺と蓮斗 レント。そんな俺達にハリスは、


「初対面の大人に挨拶も出来ないのかい!?ここはアタシの店、アンタ達はそこに訪ねてきた。違うかい!?」


と予想外だが当たり前と言えば当たり前の事を言った。


「は、はい!?・・・あ・・・すいません!オレは鏑木 カブラギ斎馬 サイマと言いますっ!よろしくお願いします!!」


響谷 ヒビキヤ蓮斗 レントです!よろしくお願いしますっ!!」


必然的に正面にいた俺が先に挨拶する形になり、俺達は全力でハリスへと頭を下げる。それを見たハリスはカウンターの向こうでやれやれと肩を竦めると再びラングの方に向き直った。


「はぁ・・・、で?アタシは忙しいんだがこのガキ二人を連れてきてどうしようってんだい?」


「何だつれないな?どうせ来る客なんて数える程しかいないだろう?理由をつけて旧友を突き放すもんじゃないぞ?」


「言い方に気を付けな?ウチはウチの良さが分かってる少数の客で成り立ってるのさ!アンタみたいに冷やかしに世間話していくような輩はお得意様の中にはいないよっ」


「分かった、分かった。今日は冷やかしじゃない。この二人は辺境の難民で少々変わった格好をしていてな。冒険者になるにもこの格好じゃ悪目立ちしてしまう。そこでハリスに安い装備でいいから見繕って欲しい、という訳だ」


「アタシのとこで安く叩こうってかい?まったく・・・!」


ラングから事情を聞いたハリスは鼻を鳴らすと再び俺と蓮斗 レントをさっきの値踏みする目で見つめた。迫力ある眼光に俺は思わず身を固めてしまう。一瞬、何か考えるような顔をした後、ハリスは質問を飛ばしてくる。


「難民・・・ねぇ。フン、まあいいわ!アンタ達、武器は何が使えるんだい?」


「え・・・あっ・・・と、あんまりないけど剣・・・ですかね・・・??」


「何で自信無さげなんだい・・・?まあいい。そっちの小僧はなんだい?」


「あーっと・・・、オレも剣でお願いしますっ!!」


「そうかい、ちょっとそこで待ってな!」


蓮斗 レントの言葉を聞くなりハリスは来た時と同じ勢いで店の奥へと引っ込んで行った。恐らく壁に沿うように陳列された武具の他にも店の奥にも在庫があるのだろう。

しかし、当の俺はハリスの先程の態度の方が心に引っかかっていた。


(俺達がただの難民じゃないって勘付かれたのかな・・・?でも今は気にしてもどうしようもない・・・か)


現状、二人のこの世界での繋がりはラングとハリスの二人のみ。ラングはもちろん、ハリスも態度は良くないが悪い人間ではないのだろう。だとすれば今は二人に頼るしかないのが現状だ。この世界に対する知識も無ければ経験も無いのだから。

俺がそう考えていると横合いから肩をトントンと叩かれる。蓮斗 レントだ。


「なあなあ斎馬 サイマ!やっぱり武器ってったら剣だよな!?いやぁ、楽しみだなあ!!」


そう言って蓮斗 レントはキラキラした笑顔をこちらへ向けてくる。その笑顔に俺も釣られて口角が上がっていくのが分かる。


「ああ、そうだよなっ!」


蓮斗 レントは一見すると明るく元気なキャラだがその一方で聡明で周りが良く見えている人間だ。その蓮斗 レントが俺が気付いた事に気が付かないはずがない。つまり、そういう事なのだ。


「ほう、君達の故郷では剣が良く使われていたのかな?」


「はい!ってか俺達が知ってる冒険譚とかが剣を持った英雄が多かったんですよ!」


「そうか。確かに剣は最もポピュラーで分かりやすい力の象徴だからな。それに憧れるのも自然だろう。・・・お、来たようだ」


ラングと蓮斗 レントが二、三言葉を交わしていると店の奥から再びけたたましい金属の擦れ合う音と共にハリスが現れた。

ガシャガシャン!と女性の細腕にどうしたら持てるのかと思うほどの量の武具がカウンターへと置かれる。


「しょ・・・っと。さあ、こんなもんかね。アンタ達、着てご覧?」


やはり見た目通り仕事は早いらしい。早速カウンターに置いた装備品をより分けて、


「サイマのはこっち・・・。レントってそっちのは背高いからこれとこれね・・・」


と、既に名前も覚えた上で二人の前に武具を並べた。

そして並べられた装備の前に並んだ俺はと言えば、たった今考えていた事すら忘れて目前の金属の重厚感と輝きに目を奪われていた。


「おぉ・・・・・・これがホンモノの・・・剣・・・!それに盾とこっちは防具も・・・!!」


俺の前に置かれていたのは革鞘に収められた銀色の直剣と同じく銀色の丸い盾、それに丈夫そうな革で造られたジャケットの様な防具と鎖帷子だった。

蓮斗 レントの方には俺よりも一回り大きな盾とそれに両手剣らしき長く大きな剣もあった。


(スゴい・・・防具がピッタリだ!)


「鎖帷子はインナーの下に着るんだよ?それとレントの方は両手持ちの剣も用意した。アンタは力がありそうだし盾を持つか、剣一本にするか選びな」


ラングが頼るだけの事はあるらしく、サイズから二人の体格、筋力まで考慮に入れてくれているらしい。ジロジロ見ていたのはおおよその見立てをする意味もあったのだろうか。


「ほほう!なかなか様になってるじゃないか!」


「まあ、なかなかだね」


そして一通り装備を付け終わった俺達にラングが感嘆の声を上げた。俺達は中に鎖帷子を着込んで革のジャケットを羽織り、俺は腰に片手剣と左腕にバックラーと呼ばれる小盾、そして蓮斗 レントは背中に長い両手剣を背負っていた。初心者装備と言うことだが気持ちはすっかり一人前の冒険者だ。


「なんだろう・・・。この剣と盾、軽い気がする・・・?」


俺は装備を手にした時から感じていた疑問を口にする。見た目からして銀製らしい剣と盾は明らかに持ち上げると軽く、違和感があったからだ。


「ああ、それかい?アンタあんまり力なさそうだったからね。それは金属武具じゃない、シルバーオークって言う木を削り出して作った木製武具だよ。魔力を吸って育つ木だから丈夫だし燃えることも無いから心配は要らないさ」


「へぇー、シルバーオークって言うんだ・・・ありがとうございます!」


自分の知らない素材が使われた剣と盾。それだけで胸が躍るのが分かり、心からの礼をハリスに伝えた。


「はっ、礼なんかいいよ!金払うのはそっちのオッサン兵士なんだからね」


「む・・・ハリス、シルバーオークは少し高くないか?私は適当なモノを見繕ってくれと・・・」


「へぇ。重いのをこの子に持たして実戦でモタついてる間に殺されても同じ事言えるかい・・・?」


「ぐっ!?ぬうぅ・・・分かった!それでいいっ!」


「毎度ありっ!占めて850ルピーだよ」


値段を下げようとしたようだが一蹴されてしまったラングは悔しそうな顔で財布から出した銀貨や銅貨やらをハリスに手渡した。


「へえ、斎馬 サイマの剣と盾カッコイイじゃんか!でも俺のは両手剣だからな、迫力が違うぜっ!!」


「ありがと!でも、蓮斗 レントのそれ、デカいけど振れんの?」


「なーに、任せとけって!道路工事のバイトとかしてたから重いのとか振り回すのは、シャベルやドリルで慣れてんだからさっ!」


興奮覚めやらずで言葉を交わす俺と蓮斗 レントにハリスは腕組みし、


「両手剣を選んだか。ま、アンタなら大丈夫そうだね。後は武具の使い方と手入れの仕方を一通り説明しようかね」


と言って厳しいながらも分かりやすい説明をしてくれる。


(そっか・・・。ゲームじゃないんだ、使いっぱなしは出来ないんだな)


急に現実に戻されたような気分になりながら俺と蓮斗 レントはハリスからレクチャーを受けた。辛口のハリスに知識ゼロの俺達が幾度も怒られたのは言うまでもない。


一通りの説明を受けた後、俺は自分の手の中で銀色の煌めきを放つ木剣に心の中で、


(よろしく頼むよ、俺の異世界初めての相棒・・・!!)


と言葉を掛けた。返事が返ってくる訳でもないが、俺はそれだけで剣が自分に近しい存在になった気がして嬉しい気持ちになるのが分かった。


「ふん、まあこんな所かね。また生きて金を稼げたらウチに来な。もっといい装備を売ってあげるよ」


「ほほう、早速顧客扱いか?やるなぁ」


「うるさいね。他の所で適当にやられて若者が死んだら寝覚めが悪いだけだよ」


「相変わらずだなハリス・・・ふふっ・・・」


言葉の応酬を交わす二人。しかしその様子はどこか楽しそうでラングとハリスが旧知の仲である事が窺えた。


(この二人、なんだかんだ仲良しなのか・・・?)


そんな疑問を挟みつつ、少しの間他愛のない会話を繰り返した後、三人は店を後にする事にした。


「じゃあ、ありがとうございました!また来ますっ!」


「ありがとうございましたっ!!」


そうして俺達は一通り説明をしてもらうとハリスに礼を言って店を出る事にした。正直、武具の扱い、正しい装備の仕方、手入れの方法など学ぶことがたくさんあった。それらを丁寧に教えてくれたハリスには感謝しかない。


「ああ。次は静かに入ってきな!それと武具は身体の一部、大切にするんだよ!」


「「はいっ!!」」


たった十数分の訪問。しかし俺は次に武具を新調する時にはここに来よう、と自然と考えていた。それはきっと隣の蓮斗 レントも同じ気持ちだろう。

ラングの紹介、というだけではない。態度や言い方にキツい所はあるが二人に最適な装備を考え、丁寧に手ほどきまでしてくれるハリスの人柄がすっかり俺は気に入っていた。

転移早々、いい出会いが出来た事に感謝しつつ俺達は店を後にする。


「さて、これでいいだろう。では冒険者ギルドに向かうぞ?」


「「はいっ!」」


異世界で初めての戦装束に身を包んだ俺と蓮斗 レント。俺は高鳴る胸を抑えながら身体に掛かる慣れない重さをこそばゆく思いながらアルドラードの街を歩いて行くのだった・・・・・・。









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