第285話 後後160 新たな村×モグ ちげーよw


翌朝朝食後、皆が畑に出る時に俺らも引き上げた。

朝食は麦がゆと漬物。材料の割には美味かった。ホンモノの百姓は材料を活かすのだ♪

パンピーには、、シューレくらいにならなきゃ無理だろうなー♪皮剥かねぇぜ?!


帰りの馬車は空身だったので馬もご機嫌。

いくらサスがあるからっても凸凹道なので抑えて貰う。


がたごとがたごと・・


「泉さん、あの村、泉さんが見てるんですねぇ」

「おお、そうだ。俺らが帰ってくるまではそんちょが見てたらしいが、行き来もアレにゃ大変だろ?」

そうかあ?すんげー元気そうだし、、


「で、奴等を知ってる俺が見ることになった。奴等も俺のほうが楽だろ。」

「そりゃまぁ、、拾ってくれたんだから泉さんはもう彼らのボスなんだから」

「・・・・・。まぁ、そうか、、」


「彼らの嫁さんとかは?」

「あと幾年かで落ち着くと思う。年貢を献上できるようになったらだな。」

「入植後何年からってなってるんですか?」

「・・・てきとー、、」

ああ、余裕が出来たらもってこい、って程度か、、、泉さんの配下扱いなんだな、領主様も。

泉さん、もう2つの村持ちか、、、すげーな、いつの間にか結果的にそうなってるw

本人認識してなさそーだしww



「水田、できるよになればいいっすね」

「ああ、奴等、そのうち酒作りたいって言ってるからなぁ」

「・・・すげーっすね?」

「おう、根性あるよなー」

流石泉さんの配下だなー


「もちっと小館に近いほうがよかったんじゃないですか?」

「いや、奴等が言うには、少し遠くのほうが後々いいだろう、ってな。」

「後々って、数世代後とかじゃないの?」

「そんなとこだ」

やっぱ俺の時代よりこっちの百姓のほうがすげぇな、、普通に数世代後とか考えちゃうんだろうなぁ、、


「よかったっすね、、あんなできる者たちを山賊なんかで腐らせないで」

「まあな、、うまくはまったなぁ、見事に」


街道に出たら速度を上げ、途中の茶店でそばをすすって冷をいっぱい飲む。


まじ、俺が死にそうになったあの景色と同じ場所だとは思えんわ、、

今他に誰か同じところに生えて来ても、民家見えるだろうし、少し行けば畑あるし、、数日さまようとか在りえん。


「そ~言えば、北山領、結構多く逃げ出したんで、今どーなってるんでしょね?」

「なんだか、直轄領にして、鉱山は王宮直営で、後は放置、とからしいな。場所がいいからまたはやってるんじゃね?」

まぁ、、まともに鉱山経営すりゃ人が集まるし、、港もあるし、漁師もいるし、


「・・・西の大陸との貿易とかは?」

「してないじゃね?特に必要なものとか、向こうもこっちも無いだろう?」

確かに、、、

「商人が欲張って無理やり、ってのが無ければ、必要ないですねー」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・まぁな」


「その間は?」

「いや、、、なんか、やりそうなのが居たんじゃなかったっけ?と思ったが、思い浮かばなかった。多分いないだろ、うん、いないよ」

たった!ふらぐがたった!!

めんどーごと、嫌いっ!!

回収しなければいいのに!



あー景色がきれいだ!このまま穏やかな日常が続きますように!!



俺の相手はモフ郎やモフ子達のみで充分っ!!



モフで思い出した。

「泉さん、あのモグラ、さっきの村に貸し出したら?」

「お!いいな!まだ開墾できていないとこやらせりゃ、奴等もかなり楽になるな!」


ということで、

村に戻ってからすぐにシューレの食堂に行く。

今日はまだ来ていないというので、来たら知らせてね!とお願いしておいた。

そんちょにもあの村に派遣させていいと許可貰った。一応村民扱いになってたからな、俺が飼うとなった時点で。


で、食堂に戻り、シューレに

「やつが派遣を容認したら、派遣から帰ってきたらたらふく食べさせてやって!」とお願いした。

「おう、村中から残飯かき集めるわ!」シューレ

・・・・・・

もすこしおいしくしてあげてください、、、


ほど無く、モグラ来ましたー、って子供が呼びに来てくれた。


「よおモテないじゃなくって、ごむたいだったな君!元気そうだな!そんな君に重大な任務の依頼が来ている、王宮付きの者たちからだ。」

「え?!!ボクに王宮からですか?」

「王宮付きの者たちからのたっての依頼だという。よかったな!大出世だ!」

「・・・ううう、、ボクが、、ぼっちのボクが、、」

モグラは誰だってぼっちだけどな?縄張りうるせーつーじゃん?


「で、そのボクへの、たっての依頼とは?!!」モグ

「この村から南の方にかなり行くと、開拓村がある。その未開地を開拓するのだ!おまえが!!おまえは開拓王になれっつ!!!」

「ぼ、、ボクが、、開拓王に、、、」

(なんだ?その開拓王って?)泉さん

(あとで、、)


他の連中は興味深く聞いている。シューレも能面になって聞いている。あれ、おもいっきり笑いこらえているんで能面になってるんだよなー、、


で、結局即OKしたモグ。

今日はごはん優先なので、明日朝連れて行く。で、食事は毎日こっちに帰って来るのも厳しいので、

「私が(村中の残飯を)そっちに転送してやる。安心して働け!」シューレ

「おお!流石王宮依頼!大精霊様も大協力っつ!!」感動モグ!


必死に堪えるシューレ。がんばれっつ!!

ここで吹かれちゃ、台無しだからな!


翌日、

朝食をたんまり食べさせて出発。馬で。泉さんのほうが上手いんで、しかも軽いし、、泉さんとモグラの二人乗り。

早駆けで昼前に着く。

リーダーに説明し、夜飯をたっぷりあげてくれと。

家はどうする?と訊くと、

「モグラなんで土の中です」


「で、わりーが、、ミミズはあまりたべないでな?畑を耕す助けになるんでな、、」リーダー

「ダイジョブです!今はミミズより美味しいものあるので!!」モグ


かくして、ばっちりな引き取り手が決まったごむたい君!

頑張れ!!



夜。シューレの食堂。

奥でドラゴン人達がうるさいのんで外に出してあるテーブルに座って飲んでいる泉とガクとシューレ。


「よく我慢したね?」ガク

「おう、、多分、今まで生きてきて、これほど困難なことはなかったんじゃないかな?くらいだったな!」シューレ

・・・・・

「まぁ、、あそこで一人でも吹かれちゃ、いくらあいつでも、、、、、いや、、気づかなかったかな?」

「でもシューレが吹いたら、全員吹いてましたよ?」

「ああ、、なるほど、、」


「しかし、おまえら2人の依頼なのに、」シューレ

「嘘ではないす。泉さんの配下の村の為に、王宮付き学者の俺と、王宮付き剣士の泉さんが依頼したんだから。」

「でも奴は王宮から、、いや、、あの将軍なら面白がって自分で飼うとかいいそうだな?」シューレ

・・・・・((ありえる、、充分に!))


「「しかも開拓王!だーはっっはっはっはっは!!」」

と爆笑のシューレと泉。

こいつらっ!!


王様、自分の直属のなんかほしがっているからね。騎士団いるのにさ。領主様に対抗して、なんかおもしろかっこいいのが欲しいみたいだし。モグは面白いのみだけどw

モグラ部隊とかなー、、隠密性抜群!!www


更に、だーはっはっは!!!と、泉さんとシューレ


勝手に心を読んで爆笑する2名、、こいつら、、、

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