第251話 後後126 すっきり!とすっきりしない


クジラって、釣りで釣れるもんなんだ、、?

いや、そもそもミノは食わんよな?オキアミとかちっさいモノを超大量に食べるって話じゃなかったっけ?


「あれは、魔獣です。ほぼクジラに見えますけど。ただ、あれは死んでも消えないんで肉を食べることが出来ます。美味しいので人気ですよ。ガタイがガタイなんでめったに獲れませんけど。」王様

「ほう!それはいいこと聞いた!ほれ、皆、狩りだ!お肉だ!いっけぇえええ!!」泉さん

子供隊の皆が一斉に海に飛び込む!が、すげー、、スピードが乗って?沈まない?


「まぁ、、足の裏にアメンボみたいな効果の魔法を掛けてるんですね」

「誰が?」

「私が」王様

・・・・


「なんでそんな一杯魔法使えるんですか?」

「なんででしょう?ドラゴンだから?」

まぁ、そうだよな、、なんで、なんて考えないよな、、、

まぁいっか、あの一族なんだから、、(後後68話〜)


「そう言えば、奥さんもドラゴン?すか?」

「ええまぁ、、」

・・・・・「魔法が下手とか?」

「さすが相方ですね、、、」

「ええ、まぁ、、」


なーんで話している少しの間に、子どもたちがでっけー小山ほどある”クジラー”を浜に引き上げていた。びたんびったんやってたけど、一人がとどめを刺してた。


で、

「皆離れろー、」泉さん

しゅばっ!!

一刀で腹を裂き、次の一刀で首を斬り、、、、血抜き?クジラの血抜きってそうなの?知らけど、、


「俺も知らん、なので通常のやり方だ」泉さん

そーっすか、、


んじゃ次行くかー、と、泉さんは森に走っていき、ほどなくミノを担いで戻ってきた。

で、釣り針にそのミノをぶっ刺して、また大木釣り竿をぶーーーん!と振り回して、、、ドッポーン、、、くいっ、くいっ、、


先程暴れたんで他のは警戒したのか、なかなかかからない。

引き上げては放り、引き上げては放り、、それを何度かやってると、、


「来たゼッ!!」

ぐぃーーん!!ずざざざざざーー!!

泉さんが引っ張られるっつ!!先程より強いっつ!!


俺も王様も泉さんにとりつき、引っ張る!

俺は大したこと無いが、王様さすがドラゴン、すんげー力、、、


触手が幾つも見えた、どっちだ?っても茶色いからタコだ!

「泉さん!!たこ!!!たべたいっ!!」ガク

「おう!まかせろっ!!」

せーのでいくぞ、せーのっつ!どっこいせーーーっつ!!

ずざざざざざああっぱああああああんん!!!


大波を起こしながらたこが陸に引き上げられる、が、まだうねってる。

「子どもたち!たこの触手を切ってしまえっつ!!」

「はーい!!」全員

しゅぱー!と駆けていき、咥えた刀でスパスパ触手を切り落としていく。

ほどなく頭(胴)だけになった。


胴は放置し、触手を切って、

「どうしましょ?」

「刺し身だなまずは。それから酢の物、そして素揚げに塩コショウ、もしくは唐辛子を加えても良い」

「わかりました。」

と、王様にお願いして道具を出してもらう。どっから取り寄せたのかしらんけど。


小麦粉も出してもらい、タコの揚げ物終わった後にクジラを揚げる。


「ごはんだよー!!」


タコの残りを捌いていた子どもたちや泉さん王様夫妻と、浜辺で新鮮な食材で食事!


とにかく美味かった。でかいんで大味とか、臭いんじゃないかな?とか思ったが、ふつーのじゃ無く魔獣ってんで、なんか美味しいものは美味しいらしい。わからんが、美味いんならそれだけでOK!!

でも、生タコを、小狼達は刀ですぱすぱ斬っていたけど、、煮ないと斬りにくいんだよなー、、あいつらすごいよなー。


煮ないで薄切りにしてわさびと少しの塩だけで食いたかったな、、わさび無いが。


その後巨大イカクラーケン系らしいけど、それと、でけーカニを釣り上げ、スッキリしたので村に帰った。

銭湯行ってから村の広場ででっかい鍋とかまど作ってもらって、狩ってきた獲物を全て使って村全体で宴会した。


そこで、ヒ王たっての願いで、舞台を作って、、


一応練習をアドリブでやってみました。


「きみ、東の大陸に遠征行ったんだって?」ヒ王

「ええ、もうエライ苦労しました、アホウ相手だったから」ガク

「あーほうかい」

「・・・5点、放置」

「摂政な、、、」


「王様だけに?」

「そうです!」

「9点」

「・・君、遠征から帰ってきて性格がきつくなってない?」


「遠征に行った兵士なんかみんなそんなもんですよ?」ガク

「あー、敵がアホウであればあるほどストレス溜まるっちゅーからねー」ヒ王

「まぁそんなもんです。でもリアルアホウなだけならまだ燃やしたりぶった切ればいいだけなんでスッキリするんですが、、」

「すっきり、かい、、」


「なんか、滅亡させるほどでもないけど、滅亡させたほうが世のためだなぁ、、って感じな、いやらしいとこで、、」

「う、、一番いやなとこ着いてくるな、、、目ぇつぶってみな燃やし尽くせばよかったのに」

「いや、俺らブレス吐けないから」

「んじゃ一人ひとり火を付けていくとか、、」

「・・めんどくさいよ?」


「あれ?王様んとこからも兵士出していないかった?」

「うん、出してたよ?」

「ブレスとか使ってなかった、、」

「そりゃ、うちにはドラゴンは私と嫁だけだもん」

「なるほど、、魔法使いは?農国はよこしてくれたけど」

「出したよ?獣人多かったろ?皆魔法使えたよ?」

「え?!おれ見てないけどっ!!!もふ、みてないけどっつつ!!!!」


「えー?100人くらいはいたはずだがなぁ、、陸地なので獣系だぞ、モフだぞ?」

「なぜ俺が見ていないのだっつ?」

「それはな、おまえがそーだから、領主様と将軍様が隠したのさ!」泉さん


「ひでぇ!!!」

「「いやひどくないでしょあたりまえでしょ、」」


「今度から遠征行かないっつ!!!」ガク

「「子供かよ」」


・・・・・・・

全然ダメすな、、

かけらもねぇ、、

どーしよう?

うーん、今日は残念だがパスだな、、酷い芸を見せるわけにはいかない

ですねー、すみませんね、、

まあ、これも戦争の後遺症みたいなもんだろ、、ほとんど接点無いけどw

行った、という接点くらいっすね。



で、ヒ王夫妻は迎賓館に滞在し、ガクのリハビリを行うことになった。


「俺、別に芸人じゃないし、もともとそれほどうまいツッコミしていなんですけど、、」

と、今ひとつ納得できないガクだった。


「まぁ、そこらへんの”いまひとつ”が、お前の持ち味で、いいとこなんだよ」

と泉さんが言うが、それもまた理解できないお年頃ガクだった。

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