第152話 後後27 総軍コンプw


「あ、あの人の名前聞いてなかった。俺らの宿も教えてなかったし。」

「相手は軍だし王様側近だ、どーにかするだろ?。とりあえず、俺らはそのことを商会の支配人に知らせておこう。向こうが何も知らなかったらこまるからな。」


この喫茶店で昼食を食べ、その後商会に行った。



商会の支配人は当然と言うべきか、統合軍の総大将であるサーベルタイガー人がベルガーという名だと知っていた。安易だとか思ってはいけない。この世界の名前の法則なのだから!!

で、

「あれ?コンプリートですね?」支配人

「あ?何?」泉さん

「いえね、この大陸の国の軍、全部と懇意にすることになりますね、こことの話がうまくいけば。」

「あ、そう?、、そうか、、、おや?、、つーと、、、今まで攻国があったからそういうのの邪魔されてたってことか?」

「ああ、そうですね。それは確実でしたね。無くなってここまでよくなると誰が想像できたでしょうかね?

ほんっとうに、、、、消してよかったですねぇ、、、、。たったクズいっか国のために大陸全土が不幸にされていたんですねぇ、、長い間。」

情報畑だけに、本質部分をすっげー知ってて苦労したみたいですね、、。


「泉さんが武国に、東武領に来なかったら、攻国侵攻をやってましたかね?」俺、泉さんに訊く

「あー、、どうだろ?領主様は俺の初陣見てみたいってのが強かったようだからなぁ、、」

(いやまぁそんだけで侵攻決める奴なんかいないだろーけどw。除く武国w)

「んじゃ、泉さんの存在が功績でねー」俺

「そうですね、そうと言えるでしょうね。発端がなければ何も起きないし。もし泉殿がいなければ、多分まだ我慢していたでしょうね。」支配人

「なにもしていないのに、そう言われてもなぁ、、」


「あ、学、おまえの功績とは違うぞ?おまえのはお前の行動があったから、だからな?」

「似たようなもんっすよ?」


支配人はすぐに武国王都に連絡するとのこと。同盟までこぎつけられれば、またここにも転移門を作れるし、もし西の国征伐に参加するなら、南方諸国軍には良い戦艦がある。武国の新型艦の後方で、逃げ出す敵艦を始末してくれよう。


「どうせなら、西の国も攻国みたいにすっきりしといたほうが後腐れなく危険を完全排除できるからいーんだよなぁ」泉さん

「同意しますが、、一般人が攻国人みたいにクズばかりだとはまだわからないですからねぇ」支配人。

「で、どうっすか?調査してるんでしょ?西の国を」俺、支配人に訊く。

「・・・・まぁ、、このお二人ですから、、ココだけの話ですよ?機密ですからね?。以前の調査記録ではたしかに西の国の大半の国民は攻国の国民同様です。が、支配され植民地になっている小国が幾つか在り、そこはまともです。なので、できればそこを避けて全滅させたいですね。」


「陸軍がかなり必要なんじゃないか?」

「最初に沿岸部をかなり潰し、拠点を構えれば、あとは時間かけてじっくりつ潰していけばいいでしょう、でもその際、途中で西の国が降伏してくるので、それを受け入れないことが重要ですね。殲滅することのみを目的とできるかどうか?です」

「ああ、中途半端な奴は多いからなどこでも」

「ええ、身内が足引っ張りますからね」

「「困ったもんだ」」



ーー



その後、支配人おすすめの商会近くのケーキ屋でケーキを食べ、夕方になったのでその近くの飯屋で南方食を食べた。最近は以前ほど辛いとは感じなくなっている。

辛いけど、、美味い場合はがんがん食える?みたいな。以前はギブアップしていたからね。


「食べ慣れると、結構美味いですよね南方食。」

「ああ、さっぱりしてるのがいいな。暑いところでは丁度いい。何気にこっちの酒にもあうのがなんか、うまくできてるもんだ」

いや、、あんたケーキでも酒飲むだろ?


確かにエールにぴったりだけどねー、南方食。


そのまんま飲みに入って、遅くに宿に帰って寝た。




(南方食、としている食事は、ご想像どおりのタイの料理です。似たような名前の各料理はそのまんまを想像してもらえばいいかも。ムッサリム料理はパキスタンかマレーシアのカレーを参考にしました。現地で食べてたカレーの中ではその2つの地域のが最も美味かったんで。農国のは、ロシア含む欧州中部以北って感じかも知れません。

ヤギ肉カレーくいてぇ!)


ーー



ねこの国があるという。

遥か遥か遠く、海の向こう。多分西ではないだろう。あったらネコ食われちゃって全滅してたろうから。


ネコ人というより、ネコそのものの国だそうだ。

言語はにゃんにゃんにゃんにゃん言って、ひと、との通訳さえも在りえない。

えばるネコはいないので、どのネコが統率しているのかもわからない。

でも、


確実に、どこかに餌は用意されて猫達は食べているし、寒い季節には猫用建物の中は暖房が効いている。魔法を使えるネコが居るのだろうか。もしくは、全体で魔法を醸し出しているのかも知れない。


外部の者が国に入るのは容認されるらしい。一歩国に入ると、多くのネコに囲まれ、嗅ぎまくられる。

もし入国不可の場合、そこで猫達の爪に襲われ、逃げ出すしか無い。

ネコ狩りと称した連中がそれをくらい、頭にきて100人ほどの甲冑兵士連れて行ったが、甲冑の中に小さなネズミ入れられてかじられ病気になり、大半は一ヶ月以内に死んだ。

猫だからとバカにして侵攻した国の王宮が、侵攻翌日ネズミで溢れ、王族のみならず王宮にいた者達全員ネズミに噛まれ、すぐ発病し、1月以内に全員死んだ。


なので、真の猫好き以外、その猫の国とかかわろうという者はいなくなったという。


今はもう伝説となってしまったねこの国。


そこでしか見られないという現象がある。

「ネコだま」


ネコがじゃれあい、ほかのネコもそのじゃれてるのにそそられとびかかりじゃれあい、が重なり、、幾重にもなり、、、


大きな大きな、、猫達の塊の珠ができるという、、、玉ではなく、ネコ好きにとっては、まさしく”珠”である。

もし、


「その中に飛び込んでいったら?」

「その中心で在れたら?」


天国が現世のブラック会社くらいに思えるほどの心地だろう。


ネコだまは容易に見られるものではない。しかし、ねこの国に行かねば見ることは不可能だ。


ーー


「という話を聴きました。どこっすかね?ぜってー行きたい!!!」学

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る