第151話 後後26 カツオとワカメ


朝から銭湯に行った。


頭痒くってさー。あったかな海辺だからべたついたからかな?

泉さんの髪も伸びたし、髪切りに行くかな。


丁度頭洗ったから行くにいいだろう。汚い頭だと刈り師もいい完成イメージわかないだろう?

東武領に帰るとまだ冬だから寒い、となると泉さんは髪刈るのめんどくさがる。なので、暖かいこっちで短くして慣れとけばいい。


泉さんは、、わかめちゃんカットがいいかな?

俺はめんどくさいんでカツオカットにしたいんだけど、、昔あっちでやって不評だったんで、三面刈り上げでいいかー。

上だけ角刈りよりも長めに残し、「普通じゃん?少し刈り上げ過ぎたかもしれんけど、、」くらいにしておく。

家が農家なんで、畑や山を手伝うから汚れやすいんでボーズがいいんだが、なんか家族皆カッコつけたがるんだよな、いーじゃん「農家は土埃ひどくってボーズが便利だから」ってボーズにしとけば。汗がそのまま落ちてくるのがちょっとうざいけどw

とか思ってたんで、俺は髪型でカッコつけるのは理解し難いのだ。どーでもよい系?

泉さんもめんどくさい系なので、ワカメでOKだろう。


なぜカットかというと、銭湯の近くに3軒ほど床屋があったのだ。

考えてるなー、銭湯で体さっぱりして、出て「お、床屋、髪もさっぱりしていくかな、長いと洗うのめんどいし」とかを狙ってるのかな?んなわけないかw

と、思って、周囲の一般人通行人の髪型見たら、、皆似たような3面刈り上げ?

おまえらもカッコ気にせんのかい、、、


さすがに女性は、、、あれ、皆短いか、、、長い髪をまとめている人も見ない。

ソー言えば、、貴族以外で長い髪とか、、見なかった?


「泉さん、平民で長い髪の女性とか、いままでいた?」

「ん?・・・・・・・・・村にはいねーな、、うーん、、領都にも、、いなかったんじゃね?こっちでも、、、気にしてないからわからんが、気が付かなかったなぁ、、、」

「やっぱ洗うのめんどくさいんでしょうかね」

「だろう、俺もそろそろ短くしたいわ、、おまえも伸びすぎだろー、、落ち武者みたいだぞ?」

・・・・・


で、すんなり銭湯後に床屋に。



「あーさっぱりだ!!」泉さん

「まじ、いーんですかそれで?」

「あ?何言ってんだ、さっぱりして、洗いやすくて、頭軽くて、戦闘時でも視界が開け、しかも兜かぶらないけどもしかぶるとしても蒸れないだろ?良いことづくめじゃーないか?」

まぁ、、いーんならいーんですけど、、、、あの公爵だっけ伯爵だっけさんには見せられんなー絶対に。


金髪で3面刈り上げ。ロックとかパンク?

まぁ、、台無し、まではいかないかな?ぎりぎり、、、


「旅に出る前からやっとけばよかったかなー」

いや、やってたら絶対あの女伯爵だっけ?、あのひと怒りまくって泉さん拉致してたよ、、、。(注:公爵です)

泉さんが農国行くときには気をつけさせなきゃなぁ、、



「わかめちゃん!ではなく、、泉さん、、ケーキ屋ありますよここに!」

頭が軽くなったからか(表現w)、跳ねるように先に行く泉さん。


「お?ああ、わるいわるい、なんか軽くてなぁ!」



ケーキ食べるときにも泉さんの髪を気にする必要が無くなったのは、なんかすげー楽w

やっぱ無意識にお兄ちゃんだか保護者してんだなー俺、、

俺の保護者である泉さんの保護者な俺ww


この店は、なんか、獣人多い?

「おう、そうだな、、でもあまりキョロキョロすんなよ?」泉さん

泉さんも当然気づいてたか。


「なぜでしょう?」

「何系の獣人が多いと思う?」

「・・・・・なんか、モフっぽそう、、」

「ああ、俺もそう思う、、なので、またたびとかすこーし使ってんじゃね?」

「ああ、、、あれって、香りとかあるんですかね?」


「・・・聞いたこと無いな、少なくとも俺の時代では、なかったんじゃないか?」


「すまんが、聞こえてしまってね、、、こっちのまたたびはすこーし良い香りがするんだよ、勿論ひとも感じられる香りだ。それを隠し味に使うことがあるんだ。勿論俺達ネコが入っている獣人たちにはたまらん香りだだがね」


と、となりのテーブルのガタイのいいおっさん。

ガタイの良いおっさんがケーキ、とか少しおもってたんだが、氷解w


「ありがとうございます。もしかして、トラとか?」

「おしい、サーベルトラっていってな、超希少種なんだ」と少々誇らしげ

「!!!聞いたこと在ります!!!牙が凄いトラで強かったって!!」

思わず過去形にしてしまった、、


「ああ、今でも強いぞ?っても、、もう数も少なくなりすぎ、、普通のトラ人達とまじわらなきゃ増えないんで、純粋なのはあまいいないんじゃないかな?」

「でも、ダブルでも普通のトラ系より断然強いんでOKっす!!!」

実物見てるあっちの世界の現代人って俺だけだな?!!!


すっげーなー、、実物だよ、、、さわってみたいなー、、とかkwtkして見つめる俺、、

「・・・・・・・触りたいのか?」

うんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうん


「しょうがねぇなぁ、、店内じゃ無理だから、ちょっと表に出ろ」

不穏な表現だが、この場合全く逆である!!!


ほいほい表に出る俺、あほかー?モフらーはこれだから、、って顔の泉さんはケーキ追加注文中。



ぼっふん!!

でっけー!!!!

「さ、、さわって、、いいん、、すか?」

「おう、、あまりわさわさやられるとくすぐったいけどな」

んじゃ、、「失礼シマーっす!!!!」


ぼっふん!!あ、、天国、、、さわさわさわ・・わしゃ、、わしゃ、、わさ、、わしゃわしゃわしゃわしゃわしゃ


どん!!

跳ね飛ばされる俺!

サーベルタイガーがくすぐったさに耐えられず、筋肉がデッカイ痙攣おこしてそれで飛ばされた!


「すっげー!!!痙攣だけで飛ばされたよ俺!!!サーベルタイガーの痙攣で飛ばされた人類なんて、史上俺だけだろう!!!すげーー!!!すっげーーー!!!」


ぼふん、

「はい、しまいだ、、、、おまえ、、そんなにモフ好きなの?」

店内に戻りながら話す。

「ええ、うちの村の者や子たちなんか、もう、もっふもっふ!!手入れしてそりゃ世界一の毛並みですよ!!もうもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふもっふ」

「ああ、わかったわかった、、わかったからやめろ」


「ふうっつ!!、でもおかげさまで、人類にとって多分人類史上初の快挙を幾つも成し遂げました!!俺はこの思い出を生涯の糧に生きるっつ!!!」

「・・・・・、かわった、面白いやつだなぁ、、、この国の者じゃないな?」

「ええ、武国、東武領小館村、小館学と言います。よろしくお願いします!!」

お知り合いになりたいっつ!!!


「お、、おう、、あ。。あれ???、もしかして、、人狼軍団?」

「え?知ってるんですか、そうです、その子どもたちがもうかわいくってかわいくってかわいくってかわいくってかわいくってかわいくってかわいくってかわいくってかわいくってかわいくってかわいくってかわいくってかわいくってかわいくってかわいくってかわいくってかわいくってかわいくってかわいくってかわいくってかわいくってかわいくって」

「ああ、わかったわかった、、わかったからやめろ」




サーベルタイガー人さんは、この南部諸国群の統合軍将軍だそうで、、ここのケーキが好きなんで、抜け出しちゃーココに来て食べているそうな。

小館の人狼部隊はもうそれは有名らしく、、特に、そのモフ具合が神レベルだと獣人たちには羨望の極みだという。


「そんな神の頂点に好かれた俺は光栄極まりない」とサーベル将軍w


「よかったら、小館に中隊程度連れてきて、トリミング習ったらいいんじゃないか?ついでにウチの国の軍と仲良くなってくれたら嬉しいがな。」泉さん


「ふむ、、王に伝えて、是非それを実現させよう!!」サーベル将軍大乗り気


自分の邸が王宮のすぐ前にあるが、普段は王宮内に寝泊まりしているとのこと。

「王家の護衛も兼ねているからな。」

個人の強さは日のいずる国の国王に次ぐ強さらしい


「え、すごいっすね、、でもあの王様、韜晦しくさりまくって全く強さ出さないんだもん、皆騙されてますよ」俺

「・・何、知り合いなの?」サーベル将軍

「ああ、こいつはあの王の漫才の相方だ」

・・・・・・・・・

ドン引き顔しないでほしいんだが、、、結構削られてますけど、、、大好きなもっふもっふにそんな顔されて、、、


サーベル将軍は「早速王に相談してやらせてくる!」と早々に帰っていった。


「おまえがアレの相方って、言わないほうがいいんだな?」

「みたいっす、、、」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る