第25話 特殊?部隊


子どもたちの村内警ら終了後、そのまま森にぷち狩りに。

子どもたちはパワーが有り余っているのだ!

温泉、食後にすぐ睡眠にいけるくらいにちょうどよく疲れさせるのだ!!


ひと形態でもついていくのやっとだけどなー、高校生と子供って、こんなに体力の違いってあった?奴等獣人だからすごいの?特に狼だからすごいの?うさぎあたりだったらもっと楽なの?ハム、いいね♪食っちゃ寝だねww



ほぼ毎日なので、子どもたちもチームワークができている。

更にすごいと言うか特殊?なのは

リーダーが誰でも良いwww


先に獲物を発見した者が、その狩りの主導権を握る、という形がなんとなく出来上がっちゃったみたい。

彼らが自分たちで作り出した。狼って、ふつー、リーダー決まってて、皆それに従うーってイメージあったから、なぁ?


でもこれが超効果的?!

じゃんじゃん飛び込んでいき、「俺が一番だー!」みたいになっているし、皆が常に皆を注意しているし、なので対処も早いこと早いこと、、。

猛獣どころか、魔獣も倒してるんだからなぁ、、、なんて種類か知らんが。鬼?みたいな、毛がぼーぼーの鬼?毛鬼?俺の倍ほどの背丈で、筋肉もりもり?毛皮の上からでもわかるほど。を、縦横無尽に蹂躙し尽くす子狼軍団wwwしかも笑いながら、、、シュール、、? いや、ホラーだお! あんふぁんてりぶる、、



で、温泉に入り浸っている泉さんに、ある日同行を求めました。

「んー、、もしかしたら、ちょっとおもしろいものを見せられるかも?」

何気ない顔をしてても、食いついた気配がダダ漏れですよ?泉さん?w


おっさん幼女は最近暇なのだ、つーか、温泉によってサボりぐせが付いているのだw


ーー


「ほう、おーがじゃないか?それもでかいなこの個体、、一般的には2−2メータ半程度なんだが、、」

「え?、この子達いつもこのくらいの大きさのを見っけてきてますよ?」

「・・い つ も ?」

「??ええ??」

・・・

「ここいら一帯は、このこらの狩場なのか?」

「そうですが、、」

「・・クッ、、、頼む、、2体ほど、狩らせてはくれぬか?領主様とわし、一体ずつ」


子供達に確認

「なにより領主様もだし、狩りの民だし。いいに決まっているでしょ!!」

快諾♪


おこぼれでも嬉しい、とつぶやくおっさん幼女


翌日、子どもたちを引き連れて勢子になってもらい、探知範囲にいる一番でかい個体を一体づつ狩っていました。

3メーター半はある個体で、領主様はおお喜び!それを見ていた子オオカミたちも大喜び!


そーかー、主様に貢献する喜び、というのも、たまには味あわせなきゃなー、と知った一日でした。




よし、

旅団編成!子どもたちで。

領内各地の森を探検し、様子を把握する。

で、それを領主様に献上。狩りの楽しみのために使ってもらう情報。


で、

いろいろ持っていかねばならないものを揃え始めたら、、

「馬車いるよな?俺ウマ乗れないし、、」

ちゅうしぃー、、次回に!!



よく考えたら、風呂もないとこ旅しまくって、子供らの毛並がぼっろぼろになっちゃうじゃん、、

もう少しおとなになったら、で、いいやー。

子狼の毛並というのは特別ですっつ!!!




そう言えば、泉さん斜め上見てたんで、肝心のチームワークのこと、、

と確認に行った。


風呂上がりでぐい呑を傾けている泉氏。そんちょ宅女性軍団の膝の上で。その女性に肴をあーんしてもらっている。

毎度の光景だが、、、なんだか、見慣れても良いハズくらいに何度も見ているのだが、まだ全然見慣れていないのが不思議??

まーそんなこといーやw


これこれこういう、、

「あー、もともとそっちのためだったんだなー」

「なんとのんきな?つか、こっちらしいというか、ここの人達って楽しみのために人生生きているだけだからなぁ、、」

ん?なんすかそのお前が言うなみたいな目でみないでほしいんすけどー泉さん?


「学、どうだこっちの生活、毎日どうだ?楽しいか?」

「っもっちろん!!」

ん?


「さて、子どもたちのチームワーク、ありゃ特殊だな。」

「やっぱ、、」

「うん、小館隊でも入植地の自警団でもありえない。」

ほう、、

「軍は、特に獣人のそれは、確実にリーダーが固定している。してなきゃ群れはできない。

確実に勝たせてくれる者がリーダーになる。力強さでも頭脳戦でもどっちでもいい。

人間みたいにコネや肩書でリーダーになることは不可能。

だから、、、お前のあの子どもたちの部隊は、、、なんだあれ?」

??にんにん、、?


「忍者部隊でも頭はいるよな?」

知ってたんだ?なぜ?


「どうしましょ?」

「・・・あれは、あのまま伸ばせ。それが最善だと思う、、」

・・・

「普通の部隊に入れて、普通にやらせりゃ、あの感覚なくなっちまうぞ?あら、独特のものだ。よぼど仲間達を理解していなければ、あんな形ではできない。と、思うんだがなぁ、、、

なんにせよ、初めて見たんで、正直 よくわからん。」

はぁ、、ですよねー



で、

んじゃ当人たちに聞いてみよー!!


「で、お前らの中で一番強いのって誰?」

「「「「「太狼(タロウ)!!!」」」」」

一瞬で全員一致で。つまり歴然とした力量の差。

「んじゃなぜ太狼をリーダーとしていないの?」

太狼「面白くないじゃん」

へ?

「見っけたもんの獲物、だけど、一人じゃでかいの狩れないのでおもしろくない。なので皆で狩る。自分の獲物がほしいから自分で頑張って探し初太刀は自分で入れる。で、皆でよりでっかい獲物を狩る!」

「楽しいよ?!!」

「うん、この仲間でやるのはとても楽しい」



後日、試しに太狼を小館隊の狩りに入れてみた。

結果、

隊長も太狼自信も、「やりにくい」。


小館隊の隊長を、子どもたちチームに入れてみた。

「隊長だめー!」

「隊長わかってないー」

「隊長、もうすこしみんなを見るほうがいいよー?」

など散々である。


「いやはや、、こういう戦い方ってのもあるんですなぁ、、、」

と驚いていた。「でも私達にはできないでしょう」とも。


うん、泉さんの「あのまま伸ばせ。それが最善だ」は、大正解だったんだな!!



と、事の顛末を泉氏と、一緒にいた領主様に報告。

「なるほどなぁ、、おまえ、結構まめなのなー」

ドコに感心してるんだか?


「そのこらがもう少し成長したら、その子達をそれぞれ”もっと下の子達の面倒をみさせる”ことをしてみたらどうかな?」

領主様、そりゃないでしょう、、俺のモフ☆モフ天国、、、、

俺の泣きそうな顔を見て、

「おいおい、勿論トリマー的な仕事はお前にしかできないことだろうて、他のものではお前のように丁寧には無理じゃ。あの毛並はお前だから出せるのだろう、そのモフラー魂とやらが。だから肝心なところは心配するな!!」

と慰められた、、

ほんとかなぁ、、そうかなぁ、、そうだといいなぁ、、おれのモフ☆モフ愛が試されるときのかもしれないなぁ、、


なんにせよ、

今後が楽しみ?

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