第8話 エゲレス幼女がやってきた!!♪ だがしかし、、、おっさんだった、、


ある日、領主が言った。

「噂をすれば影って、よく言ったものじゃ」

今日俺は領主様に呼ばれて城に来ていた。会わせる者がいるとのこと。

「?」よくわかんない、何噂したんだおっさん、、


「入ってこさせよ!」

侍従が一人の女の子(幼児?5−6歳?)を連れてきた。洋装?金髪?外人さん?この国は基本黒髪黒目だからなー

「さて、この子が、お主と同じどこぞからやって来た者じゃ。よく話し合え。よければわしも同席したいのじゃが?」

「勿論イヤとは言いません俺は、、」とその子を見るが、

「オレも拒否はしない」

、、お、、おう、、、


「日本人か?」と金髪子

「おう、、もしかしたら?」

「見た目はこんなだが、正真正銘日本人だ、な・か・み・は・な!」

????


「・・・気づいたらこんななりで、海の上だった。漂流していた、船が沈没でもしたんだろう。お前は?」

「起きたら森のはずれ。俺のまんまで、服もしまってある、、、体は、もともまま、、、なんかゴメンな?」

「運みたいなもんだろ、仕方がないちゃーないと言わねばいけないのかもしれないが、、、っざけんな糞神っ!!!」

・・・なんも言えんわな、、、落ち着くまで待つしか無い。領主も気の毒そうな表情で、でもそっぽ向いている、、、


一通り神への罵詈雑言を吐いた後、はぁはぁ言いながら、金髪子は落ち着きを取り戻そうと努力しているようだ。

コップの水を飲み干しダン!とテーブルに叩きつけるように置く。

「っだー!!、、奴ら完全無視だからなっ!!反応したためしねぇ!!」

返答に困ります、、、

「ま、それはそれとして、、」

つか、事あるごとにこんな感じでキレてる様子ですな?


「まず、”お前”とか言っているのもあんまよくないよな、名前は?俺の名は白泉杜之助だ、当年46歳、この穣ちゃんと同い年くらいの娘がいる、あっちになー」

なんとも言えない、、?ん? フラク回収来ました、一号、、編集が業界一優秀なのが多い、だが変人も多い?との噂のとこですた。だから変人にされちまったんかなぁかわいそうに、、、幼女コスプレ実物化とか洒落にならん、、、

「あー、っほん、、小館学(おだてまなぶ)っす、見ての通り本来なら高1。こっちで2年目?だったかな?カレンダー無いし、、

えと、、しらいずみさん?ちゃん?は・・」

「・・ちゃんって い う な ?」

「、、すんません、、、。白泉さんの肉体はどこの国設定なんっすか?」

「しらん、他に助かった者いなかったみたいだ。俺だけどうにか。なのでエゲレスって言ってある、こっちにあるかどーか知らんし、、、」


は?えげれす??

「ちなみに、向こうで年号は何の何年でした?」

「ん?万延元年だ、師走まであっちにいたことは覚えている」

あー、江戸時代末期だったっけ、万延元年のなんとか、とかいう漫画あったなー

「俺がいたのはそれから100年以上後です。」

「そうか、、んじゃ、話なんぞ通じるのか通じないのか、、」

「何素直に納得してるんですか!!??すなおか!!」

「ん?あほうか?俺らが今こうしてここにいて、しかも、俺なんかこれだぞコレっつ!!!。とりあえず嘘だか嘘でないか証明すらできんことをごたごた言ってもはじまらんだろ」

「まぁ、そうすね。頭柔らかいですね、、若い俺より」

「つか、強制的にそうさせられてる現状だわな」

「、、うす、、、」


でも、、

「見た目、5−6歳っすか?よかったっすよねまだ。これが年頃だったら、、、」

ドスッ!!

おう、、幼児なのに、、、きっくわぁ、、1分くらいのたうち回ってた。

領主はゴミを見るような目で俺を見ながら、

「あまり阿呆なことを言うではないぞ?人の気持を考えろ」と。

胃液のよだれを垂れ流しながら謝り、ブレイクタイム、客間のベッドで小一時間休ませてもらった。


俺が休んでる間に領主と白泉氏は話をしていたらしく、他人行儀の垣根は見えなくなっていたくらいにまで。

「がくよ、白泉氏はしばらくここに逗留することになった。他に行っても見知らぬものばかりだしな」

「おう、まなぶはがくと呼ばれているのか。よろしくな!この領地の武士は強いらしいな、いっちょ一緒に精進したろうと思ってな!あはっはっはは!!」

あんたも戦闘狂だったのかい、、、


「世間の目もある、お主をまだ戦場に出すわけにはいかんがな。耐えてくれ」

「まぁ、この体もまだできてもいないので、精々精進させていただくだけにとどめます。」

お?氏は一応領主様にはちゃんとできるんだ、江戸時代でも武士だったみたいだし?

「はぁ、、俺は一般人なのでそういった方面は何もできませんが、今までどおりこっちの皆の生活環境を改善する方向で行かせてもらいます」

「各自得意分野で頑張ってもらえれば良い。各々、周りを見ながら、良き者達を見極め、それらと共に励んでくれ。」

「はっ!」「はい!」

氏は領主の城に食客となることになった。名目は養女候補?

俺は村に帰った。



で、なんで来てんだよっ!!

「ガク!来たぞ!!」

しかも馬を飛ばして!!護衛達を遠く引き離して!!まぁ体重が全く違うから馬の速度もちがうだろうけどっ!!!

しかも、脇差しくらいのを腰にっ!!

「それ、、」

「おう!具合良いぞ?こっちのは向こうよりいいな!!」

まじがんがん使っているみたいっすね、、、

「もう、なんども?」

「おう!まじゅう?ってのを何頭かしとめたわ!かっかっかっ!!」まじゅういたんだ、、

すげーなおやじッ娘「白泉さん、むこうじゃ強かったんっすか?」

「んー、どうだろう?道場じゃ負けたこと無いが、世間は広いからなぁ、、」

「道場ってどこのっすか?」

「?江戸」

・・・・・

「の?」

「千葉道場、玄武館ってとこだな」

「千葉周作の?」

「ああ、会ったこと無いけどな、というか、俺ぁあまり道場に行かなかった、行けなかったんだがな。仕事しなけりゃ食えなかった。仕官していないかったからなぁ」

「はぁ、、」このひと!この時代にピッタリの人材っちゃー人材なんだけどな、入れ物さえ男だったら!!言えないけど!言ったら死ぬからっ!!


「ときに、今日は?」

「んー、遠乗りじゃ。やっと馬に慣れたのでな!ガクも来るか?」

「いや!!俺乗れませんからっ!!」

「なんじゃ男のくせに、、」

何も言えない、言ったらなんか殺されるう!!

「・・・いんっす、俺はちの・・ぎじゅ・・一般人なので、、、」脳筋とは違うわっ!!

「んーー??言い換えが気になるがまぁよいわ、ほんではな!!」

あっという間に見えなくなっていった。嵐かよ、、、

つか、あっというまに村に来ちゃうんじゃ、気が抜けねーよ、、どーんすんだよ大爆弾、、、神、、、あほか?!!!


ちなみに、翌月に領主が開催した領内武芸大会、白泉氏が優勝しました。ちっさい+すばしっこい+技術が凄かったらしい。氏の新しい体が馴染むのを待って開催した様子、つまり氏のお披露目だな。多分訓練場や戦場に出せるように一発で名を広めたんだろうよ。師範としてでも使う気じゃなかろうか?

戦闘狂どもはまったく、、、いや、「平和好きの戦闘狂共はまったく!!」

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