第7話 将棋で敵の王将だけになるまで他の駒とりまくる!みたいな!!


俺はたまに領主に呼ばれて話をして風呂よばれて一緒に飯食って酒のんで話して、一泊して、ってのをやってる。


雑談していると領地経営などに参考になるようなヒントが生えてくるんだと。役に立つならいいことだ。

飯うまいし、お湯の風呂だし!!先日蒸気釜の応用で循環式風呂釜にしてあげたの俺つーか小館村熊チームだし!!


それまでは風呂に隣接したでっけー五右衛門風呂の釜みたいのにお湯沸かして、上の方に熱い湯が流れ出るように出口があり、湧いたお湯を風呂桶に流し込むだけ、ちゅーやつだった。湯の出口の反対側に水を足すパイプが引いてある。引く水量は加減できるようになっている。湯が冷めたら熱湯増やすだけの温度調節。水温低い冬はきびしいよね。


それから、馬車!。領主様は王都に行ったそうな。王都で領主馬車は目立ったそうな。特に、あの後献上した冬用馬車は激しく目立ったそうだ。

王様?将軍様?知らんが、この国のトップは別にくれくれたこらじゃないらしく、興味を持って一緒に乗って楽しんだが、特に小館村に要求や注文することもなかった。

「武士は質素倹約がすきだからな」と領主。トップからして、かなりマシな国なんだなー、来たのがここでだいたいよかったーみたいなー?今の所。


ただ、その試乗、王都と主要都市を結ぶ街道のいくつかは石が敷かれて整備されているらしい、よって、領主様は数日間将軍様を乗せ、その街道を爆走しまくったらしい。危険なので騎士連中が交代しながら先触れして街道を空けさせたという。馬も騎士もバテて大変だったそうな。おつかれw


こんなおもしろおかしなこの国、

でも、周囲はろくでもない国が多いとのこと。大陸の端のこの国。北にでかい国、南に小国2カ国、東に中規模の国と国境を接しているとのこと。(当然国外情報はリアルなモノではない。ものによってはかなり古いだろう)

いずれも王が統治する国なんで、王やその側近達がろくでもない奴らになったら、その時代は荒れたとのこと。

現時点では各国穏やかだが、南と東が「そろそろやばくなってくる」んじゃないかな?と軽く言っていた。


おーーーい、あんたの領地、東と接しているんじゃないんですかー?先程言ってましたよねー?この領地の場所も説明されていた。


で、俺に違和感抱かないのか?あるとき聞いてみた。

「ああ、実はな、、たまにな、お前みたいな未知の知識を持った者がどこからともなく現れるのだ、この国には。

なので慣れている」

慣れかよー、、、んじゃこの間の設定、ばればれだったんじゃないかー、、ほくそ笑みながら俺に合わせてくれていた、ってことか、、、俺、孫悟空かよー


「あの真鍮もその結果だ。本来の赤金つまり銅と、亜鉛の合金なんだろう?天然の真鍮しか得られなかった我々に、合金で真鍮を生み出す方法を与えてくれたのも、ぬしと似たような者たちだった。」

「達?」

「複数人いたらしい」

「いた?」

「もうかなり昔のことでな、100年や200年は昔のことだろう」

はぁ、、同士発見ならず、、、、

「気に病むな、そのうちどっかからまた現れるから、我が国はそういった者の宝庫だからの」

「他の国には出ないんですか?」

「聞いたことがない。出たとしても、ごくごくたまにだろう。だから隠しおおせる。我が国みたいに頻繁だったら隠し通せぬな」

なるほど、、


「しかも、数が多いので、各人好きに住まわせている。おぬしのようにな。

それがおぬしらにとって最も効果的みたいだと昔々の王が理解したからだ。

それ以来、「好きにさせろ」と。

ただ、おこなったこと、発明したことなどの情報は領主にまでは必ず上がるようにしておけ、ということになった。」


だから、そのもの達は外国に見聞旅行に行くことはあっても、皆必ずこの国に帰ってきたそうだ。それだけ「違う」らしい。具体的に何がどう違うのかはわからんが、皆が皆そうだった、という事実が物語ることはとても大きいことだ。

まぁ領主の話からだけで、ほかからの話は聞いていないけど。でも信用できそうだし、聡明そうなので嘘を信じ込んでいることもないだろう。

とりあえず俺にはとても居心地良いので他国に行く必要はない、つーのは確かだ。

俺達のような者達を知る者は、俺達を「外来人、外来」と呼んでいるそうだ。うん、外人だね。


ちなみに、この国では15歳で元服とのこと。大人扱いを始める、ということらしい。

領主の奥さんと子供を見たこと無いので、領主が席を外したときに側近に聞いてみた。奥さんと子供を亡くしたらしい。それ以来一人とのこと。本人に聞かなくて!!ぎりセーフ!!えれぇ俺!!


領主の妹は嫁いでいて、子供も何人かいるので、その誰かがここを継ぐのではないか?とか軽く言っていた。

なんか権力とかにあまり欲無いんだなぁここの連中、、、好感持てるけど、、もてるけどーー、、、






戦闘狂でしたwww

東の国が国境を超えて押し寄せてきました。正確に言うなら、東の国のこっち側に接している領主軍が襲って来たという。

隣国としては一応「領主の独断でぇ、、」とか言い訳を設定しておきたいんだろ、俺にでさえミエミエだった。


「見ておきたまへ!!!」と鎧に身を固めたwktkうきうき状態の領主に連れられて(連行されてw)戦場に。

すっげーこっちの領主軍!!昔の日本の武士の軍隊みたいな感じのこっち側。中世欧州みたいな感じの向こうの領主軍。戦力はむこうが1.2か1.5倍くらいに見える、騎兵の数は向こうが圧倒的。


だが、こちらの槍兵が凄いかった!敵騎兵ぼろまけw 向こうは槍兵少数で剣が多い。練度が高いこっちの槍兵に勝てるほどではない。しかも、敵軍の中にこっちの戦闘狂達が単独か小単位で突っ込んでいく突っ込んでいく!!もう蹂躙だなーひゃっほー!!!って感じで突っ込では戻り突っ込んでは戻りしてんだもん、


で、敵の大将の首とらないのはわざとだなーって見ててわかった。


とっちゃうとおわっちゃうからww終わらせたくないから!!

将棋で敵の王将だけになるまで他の駒とりまくる!みたいな!!みたいな!!つか、そ の も の っ!!!


権力なんざにさほど興味もたないわけだ、、もしかしたら、この国の王様からしてこーなのかもしれないなぁ、、、

王になったらこんな好き放題できないだろう、先頭切って突っ込んでいけるなんて、領主あたりが上限だろうなー。


一応、結果発表

敵死者12000ほど。生き残ったもの300人ほど。

こちら、コケたりとか自爆負傷者300人ほど。敵による被害はなかったみたい。ぜろ?なにそれ?

なを、こっち側軍総数、3000人ほど。さんぜんにんほど!! 1.5倍くらいの差に見えたのはなんだったんだろ?

「向こうの用兵が最低だっただけだ」と吐き捨てるように、領主様。 無能な敵はゴミ以下なんだろうなー


むー、、、

これ、こっちの領主軍だけで向こうの国滅ぼせるんじゃね?

帰りに聞いてみた。

「できるだろうな、向こうは全軍で残り5−6万ほどだというからな、農民等かき集めても10万程度だろう」

軽く言うなーーーーーー、つか、ワクワクしながら言うよな、、やりたいんでしょ?本音はそのまま逆侵攻したかったんでしょ?敵国の首都まで攻略したかったんでしょ?見渡す限りの人混みの山を平らげたいってな感じしたw 10万って、満員コロシアム10個分、とかだろ?

「兵糧の用意がなかった、こちらの王の許可がなかった。のでなかなかできんけどな」

その2つだけかい、、、敵国滅亡を阻害する要因は!!!


砲とか無いのか聞いてみた。

この国に火薬と砲や鉄砲は伝えられた。が、王が開発も使用も禁止している。他国に無いモノで「広まったらまずいもの」の開発や使用は全て禁止しているとのこと。

なので、火薬や砲の試作品、「おヌシのような者たちが勝手に試作したもの」はあるとのこと。なので量産までの道のりは短くすむだろう。

でもそれでは、砲を使って敵の大半を木端微塵にすることで勝つことは、「皆が許さない」だろうとのこと。戦闘狂民族だなー


飛行機もあるとのことwwww。あるのかよ!!!www 形状とか聞いたら、ハングライダーみたい。矢が届かない高度から火薬の爆弾で爆撃すれば高い効果を得られるとわかっているようだが、やっぱ「やらない」そうだw


「この、平和な時代はまだまだ続けたい」そうだ、、、、、大量破壊兵器の無い剣と弓の戦争の時代が、平和だとのこと。実際一般人への被害は、俺らの大砲や爆弾のある戦争に比べりゃ、無いにも等しい。

・・・・電気や火薬は「禁断」だな。俺の中ではお蔵入りにしよう。

そしてその逆に、つまり、蒸気機関は許可が出た、ということだ。王様も冬用馬車に乗って楽しんだとのことだからな、そしてそれから何も言ってこないから。平和利用しているからだろう。あと工業動力に蒸気を使わず水車、というのも好感を得ているのかもしれない。



後日談で、領主が言うには「賠償などは最小限にとどめ、向こうの領主の国替えを認めさせた」とのこと。

ボロ負けにした上に国替え=すっげー金かかる、ので、ざまぁみろ、とのことだ。移転先じゃ次の領主の代でもかなり厳しいんじゃないかな?と嬉しそうにw

こっち側としては「同じ領主だと、トラウマになっているのでもう二度と攻めてこないだろうから」という思惑なんだろう、みえみえである。

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