描写の答えを探すこと
文章術の本を読んでいた。
描写に関する話が出てきた。
描写とは、物事を具体的に書くことだと述べられていた。
単なる説明が描写でないのは当然として、「思った」「考えた」「感じた」なども描写ではない。納得すると同時に、自分もこの3つを書きがちなので反省した。
描写とは、具体的に書くこと。それは正しい。
次に問題となるのは、細かすぎる描写は、かえって読みにくいということだ。たとえば、朝起きてから会社に行くまでの流れを1分ごとに描写していたら、読者は苦痛を感じるだろう。作者だって、そんなものを書くのは苦痛だ。描写は、ただ具体的に書けばいいというわけではない。必ずどこかは省略しなければならない。
そして、この「どこを省略するか」という視点にこそ、作者の個性が表れる。それこそが文体の正体だ。
どういう描写を書きたいのか?
どういう描写なら楽なのか?
答えは自分のなかにしかない。
それらの答えを探し続けるなかで、作家の個性が育っていく。
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