箇条書きでも完成形を目指してしまう悪癖

執筆に抵抗感を抱くのはよくあることだろうが、姫呂の場合、箇条書きですら抵抗感を覚えることがある。もっと気軽に脳内をアウトプットしたいとは思っているのだが……。


ものを書くツールを変えてみても、なにも変わらない。つまり、道具の問題ではなく、意識の問題だということだ。


箇条書きには2種類ある。ひとつは、頭のなかで思いついたことをぽんぽん書いていく、アイデア出しとしての箇条書き。もうひとつは、他人に情報を伝えることを目的とした、読ませるための箇条書きだ。読ませるための箇条書きには、自分が読む場合も含む。後者では、情報の要点をわかりやすく整理することが重要となる。


しかし、アイデア出しの箇条書きでそんなことをする必要はない。もっと気楽に、思いつくままに、ウォータースライダーで滑るように書くのが望ましい。


最初から完成品目指してしまう悪癖が、姫呂にはある。この悪癖がどこから来るのか? おそらく、自信のなさの表れなのだろう。自信がないからこそ、余計なことにまで完璧を求めてしまうのだ。

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