瞑想に望みを託して
本格的に瞑想をはじめてみることにした。正直なところ、瞑想にどれほどの効果が期待できるのかはわからない。だが、瞑想くらいしか打つ手が見つからないのも確かだ。ならば、やってみるしかない。
事は8月の3連休中に起こった。せっかくの休みなのだから、少しは外に出ようと考え、コメダ珈琲に足を運んだ。普段からあまり外出しない傾向で、最近はコロナ渦の影響もあってなおさら家にこもっていた。そんななかで久しぶりに喫茶店へ。コメダ名物のシロノワールを食べ、満足なひと時を過ごした。
1時間くらい経って、帰宅することにした。そのとき、ちょっと運動しようと思って、わざと遠回りに歩いた。気温の高さもあり、汗をかいた。
家に帰ってすぐ、それは起こった。腹に鋭い痛み。苦しい。トイレに駆け込んだ。それからしばらく、なかで苦痛と戦った。終わったあと、散歩したときよりも汗をかいている自分に気づいた。
こういうことは、初めてではない。実は以前から、運動すると、腹痛からの下痢が発生することがたびたびあった。鬱病には軽い運動が良いとされているが、こういった事情から、姫呂にとって運動は鬼門だった。
ネットで調べたかぎりでは、自律神経の異常によって起こる症状らしい。対策はリラックスにより、ストレスを減らすことだそうだが、肝心のストレスを減らす具体的な方法がわからずじまいだった。
いろいろ条件を変えて検索していたとき、とあるアプリの広告が目に入った。瞑想を支援するためのアプリだ。
ここで閃いた。瞑想をやってみるのはどうだろう?
広告に出てきたのは「Meditopia」というもので、けっこう本格的な瞑想アプリらしい。さまざまなプログラムがついていて、日本語音声によるガイドもある。ただし、年間で6000円と、それなりの値段もする。
少し思案して、そのアプリをインストールしてみた。最初のうちはお試し期間で無料だ。そこで合わなさそうだったらアンインストールしよう。
実際に試してみて、音声ガイドのおかげで初心者でもやりやすいと感じた。また、瞑想のたびに内省が深まっている実感もある。
課金を決意した。このアプリを続けてみよう。さすがに1日や2日で自律神経が改善されるほどの効果は期待できないので、本格的にやるなら課金するしかない。
はたして、瞑想によって自律神経は良くなるのか。それはまだわからない。だが、ほかに方法が見つからない以上、これに望みを託すしかない。
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