099 僕の彼女と彼女の弟

 彼女と同棲を始めて三ヶ月、ひょんなことから彼女の弟も一緒に暮らすことになった。


 いや、ひょんなことと言っちゃいけない。彼女の弟も僕が承諾した上で部屋に招き入れたんだから。


 施設で育った姉弟は両親の事なんて覚えてないみたい。彼女に弟がいると分かった時、僕は三人で一緒に暮らすと心に決め彼を引き取ったんだ。


 三人の生活は幸せそのものだった。仲良くしている姉弟を見ていると僕の心も和んだ。ただ、彼女とイチャイチャしている時に邪魔されるのはちょっといやだったけど。


 今日だってそうだ。お互いを舐め合ってる最中に弟までベッドに入ってきた。僕に絡みついて、そして彼女と一緒に僕の事を舐めまわして来た。しょうがないから僕も弟を舐めてあげるんだけどね。そして二人仲良く気持ちいいことをしてあげる。なんだかんだ言って三人でイチャイチャするのも慣れてきた自分がいたりする。


「颯太ー! ご飯よー! 降りてきなさい」


 ちぇっ! いいところでママから呼ばれちゃった。てかもう夕ご飯か。あっ、今日はご飯をあげる日だった。早めに冷凍マウスを解凍しておかなくちゃ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る