076 精神的ストレス

「半年前にさあ、知り合いの住職から呪いの人形をこそっともらったんだ」

「すげえ住職だな。んでどんな呪いの人形なんだ?」

「呪いっていうかさあ……髪が伸びるらしいんだよ」

「何かよく聞く話だな。で、髪は伸びたのか?」

「いやあ、家にいない間は定点カメラ二台でずーっと監視して、家にいる時は直接ずーっと眺めてたんだわ」

「それで?」

「伸びる雰囲気ゼロ」

「まあ、だろうな」

「全部抜け落ちちまったけどな」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る