069 HEAVEN'S DOOR

 仕事の帰り道どうしても我慢できず公園のトイレに駆け込んだ。


 腹の痛みが治まるにつれ視界がクリアになってくる。


 ふとドアを見るとデカデカと落書きが書いてあった。


『昇天間違いなし! 寂しい夜も今日でおしまい! 天使のダイヤル0120-〇〇……』


 無意識の内にスマホを耳に当て電話が繋がるのを待っている俺がいた。思えばこれは運命だったのだろう。気付けば電話が繋がっていた。


「こんばんは××様! お待ちしておりました! 今からお迎えに上がります!」

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