良い警官悪い警官

吉川 「何も話さない。弁護士を呼んでくれ」


藤村 「昔は取り調べも良い警官と悪い警官でやったんですが、最近は人材不足でね。ちなみに私は良い警官なんです。好きな女城主は直虎」


吉川 「なんだよその取ってつけた良いアピールは。自分で良いというやつろくなやつじゃないよ」


藤村 「ぐわあああ! ワハハハ。俺は悪い警官! やっと出てこれたぜ」


吉川 「えー、一人で賄おうとしてるの? 多重人格で? それはちょっと無茶すぎるよ」


藤村 「なぁ、10万で見逃してやるぜ?」


吉川 「本当に悪い警官じゃん。違うんじゃないの? 正義のためなら暴力も辞さないっていうのが取り調べもの悪い警官だよ。それはただの汚職警官だ」


藤村 「マリオパーティではワリオを選ぶぜ?」


吉川 「仲良くマリオパーティやるやつ、根がいいやつだろ」


藤村 「ぐ、ぐわああ! やめろ! はっ!? 私は良い警官。好きな大老は直弼」


吉川 「頑張ってるところ悪いけど、全然乗れてないからね。というか、よくそれを押し通そうと思ったな。こっちがバカだと思ってる?」


藤村 「そんなことはありません。被疑者は本当は美しい心を持っているのです。ドブネズミみたいに美しい」


吉川 「なんか良いやつなのにムカつくな。そのしょうもない寸劇でこっちが喋る気になるとでも思ってるの?」


藤村 「ぐわあああ! いやん! ボインボイ~ン♪ 私はいやらしい婦警」


吉川 「なんだよ、全然関係ないやつでてきたじゃん。何の役に立つんだよお前は」


藤村 「だっちゅ~の!」


吉川 「マジでどのキャラもムカつくな。心を固く閉ざす方向にしか影響を与えてない」


藤村 「ぐわあ! はっ!? 今ここに、いやらしい婦警いた?」


吉川 「いたよ。どうでもいいだろ! 見た目はお前なんだから」


藤村 「今度出たらさ、LINEとか聞いておいてよ。5000円で買う」


吉川 「しょーもないな! 自分で勝手に連絡取れないのかよ、悪い警官といやらしい婦警で」


藤村 「好きな赤備えは直政!」


吉川 「お前、良い警官かよ! 今までもさして良いことしてなかったけど、良いイメージがガタ落ちだよ。異常者しか出てこないじゃねーか!」


藤村 「ぐわあ! ふっ、やっと出てこれたわ。ボイ~ン!」


吉川 「あ、いやらしい婦警! さっき良い警官がLINE聞きたがってましたよ」


藤村 「おやおや、本当に聞きたいのは坊やなんじゃないの?」


吉川 「見た目がおっさんのままなんだよなぁ……」


藤村 「どうしても教えてほしければ、事件のことを話して頂戴」


吉川 「この流れでこられると、もう何も話したくないな。これで折れたと思われたら沽券に関わる」


藤村 「ぐわああああ! おや? こんなところに出ちまったい!」


吉川 「誰だよ! また新キャラかよ」


藤村 「俺はウッカリ者の犯人」


吉川 「もうお前一人でやれよ!」



暗転

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