ちゃんちゃん
吉川 「ちゃっちゃらすちゃらかっちゃっちゃ、パフゥ♪」
藤村 「ついに気が触れたか?」
吉川 「失礼な、笑点のテーマだよ」
藤村 「あー」
吉川 「ちゃっちゃらすちゃらかっちゃっちゃ、パフゥ♪」
藤村 「言われないとわからないな」
吉川 「ピンとこいよ。アンテナ感度をビンビンにしてればわかるよ」
藤村 「ビンビンだけど、ちゃ、とパフ、にしか見えない」
吉川 「すちゃらか、が入ってるだろ! すちゃらか、のおかげで雰囲気が楽天的じゃないか」
藤村 「そのすちゃらか、だったのか」
吉川 「そのすちゃらか、だよ」
藤村 「でも俺は、どっちかというと、たったらたらりら~ちょんちょん、パフゥ♪ だな」
吉川 「うわー。たらりら、かよ」
藤村 「たらりら、だよ」
吉川 「それって、あれだろ? 踊るポンポコリンのパクリじゃん」
藤村 「パクリじゃないよ! 俺が元祖だよ」
吉川 「うわ、言い切った」
藤村 「思わず言い切ってしまった。あれだ、オマージュ」
吉川 「なんだオマージュって」
藤村 「知らないけど、フランス語じゃないの? フランス語で……お饅頭のことだよ」
吉川 「なんで、お饅頭がいきなり出てきたんだ」
藤村 「笑点だけに、饅頭怖いをオマージュ」
吉川 「全然うまいこと言ってないぞ」
藤村 「あれだ。レスペクトみたいな感じだ」
吉川 「あー。レスペクトみたいな感じのオマージュね」
藤村 「そうそう。そのオマージュ」
吉川 「でも、たらりら、はないわぁ」
藤村 「あるよ!」
吉川 「アレは絶対に、ちゃ、だね」
藤村 「たら、だよ!」
吉川 「ポンポコは?」
藤村 「ポンポコは違うな」
吉川 「違うね。ポンポコ消えたね」
藤村 「ペンペケは?」
吉川 「あ、ペンペケは近いかも」
藤村 「な? な? ペンペケいいところいってるでしょ」
吉川 「いってる。ありっちゃーあり」
藤村 「てんてけは?」
吉川 「あー。惜しいけどペンペケの方が近かったな」
藤村 「そうだね。ペンペケの方が近いね」
吉川 「ララリラルリララ~♪」
藤村 「それはないわ。歌い上げちゃってるもん」
吉川 「そうだね。ちょっと情熱的過ぎた」
藤村 「ピョンピョロヒヨロロ~♪」
吉川 「随分情けない感じになっちゃったな」
藤村 「情けないね」
吉川 「尺八失敗したみいだもん」
藤村 「ちょんぴれぴきょろろ~♪」
吉川 「それはなんか、オリジナリティーを無駄に出しすぎだな」
藤村 「うん。自分でも無理してるのわかったもん。恥ずかしくなってきた」
吉川 「トンツクツクツケ~♪」
藤村 「ちょっとリズムパートが前に出すぎだな」
吉川 「もっとメロディを重視しないとダメか」
藤村 「ジャンジャカジャカスカ~♪」
吉川 「ロケンロー!」
藤村 「ヒュー!」
吉川 「アイラビュー!」
藤村 「オッケー。次の曲いきます」
吉川 「ダメだよ。ロケンローは」
藤村 「ダメだね。ロケンローは」
吉川 「ちゃんちき、でいいんじゃないの?」
藤村 「ちゃんちき、かぁ……ペンペケも捨てがたいけど」
吉川 「いや、ここは涙をのんでちゃんちき、でいこう」
藤村 「よし。ちゃんちきちゃかすか~ちょんちょん、パフゥ♪」
吉川 「OK! 完璧だ」
藤村 「完璧だね」
ちゃんちゃん♪
吉川 「ちゃんちゃんは、どうだろ?」
藤村 「もういいよ……」
暗転
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