いい

吉川 「クッ、なかなかいいパンチしてるじゃねーか」


藤村 「お前もな」


吉川 「いいのは……パンチだけじゃないぜ」


藤村 「なんだと?」


吉川 「ほらよ。プリッ♪」


藤村 「おぉう! なかなかいい尻だ!」


吉川 「だろ? なかなかいい尻なんだぜ」


藤村 「だったらこっちだって……スラー」


吉川 「おっ! なかなかいい脚!」


藤村 「ミスター脚線美と呼んでくれても一向に構いはしないぜ」


吉川 「じゃ、こっちはこれだ!」


藤村 「オッ……いい髪?」


吉川 「いや、いい毛先」


藤村 「やられたー! 毛先限定か」


吉川 「つややかだろぉ」


藤村 「じゃね、じゃね、俺はこれ」


吉川 「お、いい腹筋!」


藤村 「ブブー。いい胃でした」


吉川 「胃か。内臓か」


藤村 「すこぶるピンクだぜ」


吉川 「じゃ、俺はいい肝臓」


藤村 「あ、ずりー! 内臓関係は俺がパイオニアだぞ」


吉川 「なんだよ、そんなの関係ないじゃん」


藤村 「あるよ! 内臓いちいち言い始めたらきりがなくなるだろ」


吉川 「わかったよ。じゃぁ、いい大胸筋」


藤村 「あー。マッスル関連を取られた」


吉川 「もうマッスル関連は俺の特許」


藤村 「じゃぁねぇ。明日も見てくれるかなー?」


吉川 「いいともー!」


藤村 「いいと~も~ろ~♪」


吉川 「いいともはずるいよ! なんか概念が違うじゃん」


藤村 「新たなフィールドに足を踏み入れた」


吉川 「じゃ、俺はEメール」


藤村 「それは違うよ! Eじゃんか!」


吉川 「次世代の新常識だよ」


藤村 「なんかずっちぃ!」


吉川 「お互い様だろ」


藤村 「じゃ、いい国作ろう鎌倉幕府」


吉川 「もう、なんか自慢とかじゃなくなってきてる」


藤村 「俺が開幕した」


吉川 「ただの嘘になってきた」


藤村 「え~と……もう思い浮かばないや」


吉川 「俺はまだ三つくらいストックがある」


藤村 「えー。一個くれよ」


吉川 「あげない」


藤村 「ケチ!」


吉川 「いい気味だ」



暗転

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