カレー大好きマン

カ大マン 「カレー大好きマン参上!」


吉川   「いや、参上されても」


カ大マン 「下から読んでもンマ……き……だ……」


吉川   「言えてないじゃん。初めから無理しなきゃいいのに」


カ大マン 「もちろんカレーが大好きだぜ」


吉川   「だぜって、わかりますよ。名前聞けば」


カ大マン 「ハンバーグも捨てがたいけど、やっぱりカレー!」


吉川   「しつこいなぁ。だいたいなんですか? そのわけのわからないマンは」


カ大マン 「カレー大好きマン!」


吉川   「マンていうには自己主張をしすぎですよ」


カ大マン 「良い子も大好き! カレー大好きマン」


吉川   「良い子が好きなのはカレーであって、カレー大好きマンじゃないんじゃ」


カ大マン 「カレー大好きならカレー大好きマンが大好きも同然だ」


吉川   「強引に説き伏せたけど説得力がまるでない」


カ大マン 「カレー大好キック!」


吉川   「あぶなっ! なにするんですか」


カ大マン 「カレー大好キックは500万tのパワーを秘め食らった人はカレーが食べたくなるのだ!」


吉川   「500万tを食らった時点でカレーどころの騒ぎじゃないと思うんですが」


カ大マン 「カレー大好キッス!」


吉川   「なんですか。突然」


カ大マン 「カレー大好キッスは600万tの破壊力を持ち、あまつさえ恋に落ちる予感もする」


吉川   「キックより強いじゃないですか。しかもなんだ恋に落ちる予感て」


カ大マン 「運命のカレーに出会えるかも」


吉川   「勝手に出会ってくれ」


カ大マン 「今のはカレーと彼をかけたちょっと高度なジョークです」


吉川   「説明しちゃった。どうでもいいのに」


カ大マン 「どうでもよくないっ!」


吉川   「だいたいなんなんですか? なにしにきたんですか」


カ大マン 「若者のカレー離れに歯止めをかけるべく現れた」


吉川   「カレー離れなんてしてるのか」


カ大マン 「いや、知らないけど」


吉川   「なんだよ。口篭もっちゃってるじゃん。そもそも逆効果なんじゃないのか」


カ大マン 「なに言ってんだ! この黄色いTシャツを見ろ」


吉川   「いや、見ろっていわれても」


カ大マン 「24時間テレビのやつだよ」


吉川   「だよじゃないよ。チャリティーじゃん」


カ大マン 「カレー食べたくなったでしょ?」


吉川   「いや、別に」


カ大マン 「このごうじょっぱり!」


吉川   「別に強情になってるわけじゃない」


カ大マン 「カレー食べようぜ!」


吉川   「そんなことを押し付けられる筋合いはないなぁ」


カ大マン 「お願いだから!」


吉川   「あなたなんでそんなに必死なんだ」


カ大マン 「俺、いつも半端だけど、カレーにはかけてるんだ!」


吉川   「へぇ」


カ大マン 「ソースを」


吉川   「邪道!」



暗転

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