誓いの言葉
神父 「病める時も~?」
新郎 「……」
神父 「やめない時も~」
新郎 「やめるってそういう意味じゃないんじゃ」
神父 「健やかなる時も~?」
新郎 「……」
神父 「少しやな感じな時も~」
新郎 「やなて」
神父 「すこぶる山に登りたい時も~?」
新郎 「なに? 何の誓いなのコレ?」
神父 「山に登ることを誓いますか~?」
新郎 「いや、誓いませんよ」
神父 「登らないの~?」
新郎 「登らないでしょ。普通」
神父 「男のロマンなのに~?」
新郎 「いや、知らないよ。そんなの」
神父 「男とロマンスなのに~?」
新郎 「ロマンスじゃないだろ」
神父 「そこに山があるのに~?」
新郎 「山ないじゃん」
神父 「山見るときも~?」
新郎 「山とかいいから。結婚式を! 結婚式をお願いします!」
神父 「オー! 結婚式?」
新郎 「あんた、神父さんだろ?」
神父 「ノーノー。シンプソンね」
新郎 「名前じゃない」
神父 「ミスターシンプソン。親しい人は、シンちゃんて呼びマース」
新郎 「呼ばれ方なんてどうでもいい。」
神父 「それでは、どんな雑談をしましょうか~?」
新郎 「雑談しなくていいよ。誓いの言葉をやってくれよ」
神父 「おぉ、ジョージ。結婚したんだって?」
新郎 「脈絡なくアメリカンジョーク言わなくていいから!」
神父 「違うよ、シンプソン。そっちはペットだよ! ハッハッハ!」
新郎 「なんか、不愉快なオチだなぁ」
神父 「オー、これはペットですか?」
新郎 「うちの嫁だ! フザケンナッ!」
神父 「ソーリーソーリー。スガ総理。ハッハッハ!」
新郎 「おまえ、大概にしろよ。」
神父 「だってー、結婚式とか退屈じゃなーい?」
新郎 「お前、神父だろ! ちゃんとしろよ!」
神父 「ちゃんとしまーす」
新郎 「お願いします。愛の誓いを! 新郎新婦の!」
神父 「えっ!? 急にそんなこと言われても」
新郎 「お前に誓えなんていってない!」
神父 「遊びだったの?」
新郎 「違う。バカ! もう、早く! 結婚式を!」
神父 「結婚? 私とあなたが!?」
新郎 「なんでそうなるんだ!」
神父 「急に新婦になれって言われても困っちゃう」
新郎 「神父だろ!」
暗転
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