マジカルバナナ
藤村 「マジカルバナナ♪ バナナと言えば?」
吉川 「スイカ♪ スイカと言えば?」
藤村 「甘い♪ 甘いと言えば?」
吉川 「スイカ♪ スイカと言えば?」
藤村 「いや、ちょっと待ってよ。スイカ二度目!」
吉川 「いや、あれだよ。Suica! JRの」
藤村 「余計意味わからない。甘く無いじゃん」
吉川 「あれって、舐めると甘いらしいよ」
藤村 「甘くないよ。ウソつくな」
吉川 「じゃ、酢イカ」
藤村 「じゃ、ってなんだ。じゃ、って! 今、思いついてるじゃないか!」
吉川 「うん。今思いついた」
藤村 「そもそも、バナナといえばスイカの時点でちょっと納得がいかない」
吉川 「食べ物関係ってことで」
藤村 「随分、大雑把にくくっちゃったなぁ」
吉川 「ダメ?」
藤村 「ダメだよ! 食べ物だったら焼肉だっていいじゃないか」
吉川 「あー! それがあった!」
藤村 「ないよ! ダメだよ、焼肉なんて。バナナといえば焼肉って意味わからない」
吉川 「もっとグローバルに!」
藤村 「グローバルとか関係ない」
吉川 「グリルハンバーグに!」
藤村 「もっと関係ない。微妙な韻踏みやがって」
吉川 「ダメ?」
藤村 「ちゃんとやってよ! 遊びじゃないんだぞ!」
吉川 「遊びじゃんか……」
藤村 「マジカルバナナ♪ バナナといえば?」
吉川 「バナナの木♪ バナナの木といえば?」
藤村 「猿♪ 猿と言えば?」
吉川 「猿の赤ちゃん♪ 猿の赤ちゃんと言えば?」
藤村 「可愛い♪ かわいいと言えば?」
吉川 「可愛い俺♪ 可愛い俺と言えば?」
藤村 「ちょっと待て! なんだ可愛い俺って」
吉川 「俺イズキュート!」
藤村 「英語にされてもだめだ。だいたいなんだ、お前の答えはいんちきだ!」
吉川 「ちゃんとやってるじゃないか」
藤村 「何々の、とかダメだよ!」
吉川 「ダメなの?」
藤村 「今からダメ!」
吉川 「えー! なんかずりぃ!」
藤村 「ちゃんとやってよ! 遊びじゃないんだから」
吉川 「遊びじゃんか」
藤村 「マジカルバナナ♪ バナナといえば?」
吉川 「バナナといえば、バショウ科バナナ属に属する熱帯植物で、学名はMusa acuminataと言いまして……」
藤村 「長いッ! そして、詳しい! 不自然なくらい詳しすぎるッ!」
吉川 「幼い頃はバナナ博士と呼ばれてました」
藤村 「どうしようもない過去だな」
吉川 「バナナのことならなんなりと」
藤村 「そうじゃないでしょ! もっと、リズムに乗ってよ!」
吉川 「あぁ、そういう?」
藤村 「そういうのだよ! 今までやってきたじゃん! ちゃんとやってよ!」
吉川 「遊びだけどね」
藤村 「マジカルバナナ♪ バナナといえば?」
吉川 「ズンズンチャンツズンズズンチャン♪」
藤村 「YO!」
吉川 「バショウ科、バナナ属に属する!」
藤村 「ズンズンチャンツズンズンズンチャン♪」
吉川 「黄色く甘い夢の果実!」
藤村 「チェキラー!」
吉川 「Say! バナナ~♪」
藤村 「バナナ~♪」
吉川 「バナナナナ~♪」
藤村 「バナナナナ~♪」
吉川 「ズンズンチャンツズンズズンチャン♪」
藤村 「バナナと言えば♪」
吉川 「ス、イ、カ!」
藤村 「!?」
暗転
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