お天気コーナー
アナ 「それでは、お天気コーナーは吉川さんです」
吉川 「こんばんわ。今日はとても暖かく、アフリカ並の陽気でしたね」
アナ 「範囲広くないですか」
吉川 「あ、アフリカの初夏の陽気でしたね」
アナ 「や、季節じゃなくて、アフリカ自体がなんというか、漠然としてるんですが」
吉川 「そうですか? えーと、西経でいうとですね……」
アナ 「いやいや、座標を言われてももっと困ります」
吉川 「じゃ、どうすりゃいいんだ!」
アナ 「すみませんでした。先に進んでください」
吉川 「まったく。さて明日の空模様ですが、全体的ヤバめでしょう」
アナ 「え?」
吉川 「特に、関東地方は激ヤバでしょう」
アナ 「激ヤバとか言われても……。具体的にどう激ヤバなんでしょうか?」
吉川 「え~と、そこまでは考えてなかったんですが……」
アナ 「考えてよ! ちゃんと考えてからしゃべってよ!」
吉川 「あ、なんか降るでしょう」
アナ 「なんかて!」
吉川 「なんか、色々降ったりするでしょう」
アナ 「何が降るの? ね、ね、いったいなにが降るの!?」
吉川 「なんか、アレだよ。えーと……餃子?」
アナ 「餃子降っちゃうの!? いっぱい?」
吉川 「あ、違った。間違えた」
アナ 「間違えたのか。よかったぁ……」
吉川 「え~と、あれだよ。うんち」
アナ 「うんち降っちゃうの!? いっぱい!?」
吉川 「そうそう。もううんちでいいよ」
アナ 「そんな投げやりな。投げ出し方がとんでもなく雑ですよ。小学生じゃないですか」
吉川 「じゃ、降らないって断言できるの? あれだな? 鳥とかうんちしたの降ってきたらどうするの? どう責任とるの?」
アナ 「いや、そういう揚げ足をとられても」
吉川 「降るでしょ。うんち。降るでしょ!」
アナ 「は、はい。まぁ多少は、どこかで降ることはあると思います」
吉川 「マジでいいかげんにしろよ。もう、なんかやる気なくなったわ」
アナ 「やる気出して、天気予報してくださいよ」
吉川 「え~。じゃ……エジプトは晴れ。ずっと!」
アナ 「イメージ! エジプトは確かに大概晴れっぽいけど、イメージじゃないですか」
吉川 「南極は比較的寒いでしょう。お出かけの際には、もう一枚羽織るモノを忘れずに!」
アナ 「一枚でいいんだ! でかけることあんまりないと思いますけどね、南極」
吉川 「ま、そんなとこ」
アナ 「うわぁ。適当! もっとちゃんと予報してよ!」
吉川 「やだよ。どうせいいとも出れないんだし」
アナ 「うんちごときで拗ねるなよ!」
吉川 「ごときだと! 俺の人生はうんちと共にあった。生まれたときからことあるごとにうんちしてたんだ!」
アナ 「まぁ、みんなそうですけど、あえてそういう言い方する人はいないですよ」
吉川 「もう、天気とかどうでもいい」
アナ 「よくないだろっ! 仕事なんだからちゃんとやれよ!」
吉川 「仕事よりうんちだ!」
アナ 「したいなら先にしてきてください。でも仕事もしてください!」
吉川 「別にしたくないよ! ちくしょう!」
アナ 「痛ッ! ぶつ事ないだろ!」
吉川 「あ! ちくしょう、やったなー!」
アナ 「俺はコレでも、入社6年目だぞ!」
吉川 「うるさい! うんちを笑うものはうんちをするぞ!」
アナ 「笑わなくてもするだろ! CMだ! CMいってくれ!」
吉川 「イタタっ! この後、血の雨が降るでしょう……」
暗転
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