三大欲求というものは人間が生きる上で欠かせないものであり、また満たされるべきものだ。

 その中でも睡眠欲求は我々の生活に最も馴染みのある一つと言えよう。

 十分な睡眠が取れねば体調は崩れ、頭は正常に機能せず、様々な支障をきたす要因となる。

 それ故に十分な睡眠を取るべく、私は昨夜常より早くベッドに潜った筈なのだが……。

 起床時刻が一時を過ぎているとは、一体全体どういうことだ。

 二時に就寝して九時にでも起床すれば、少なくとも七時間は睡眠が取れるだろう。それで事足りる筈だ。

 だのに、どうして。真に訳が分からない。

 これもしや、何某の病気なのでは?

 過眠病だかナルコレプシーだか忘れたが、最悪の場合そういう類を患っている可能性は否定できない。

 まあ恐らく、病に責任転嫁したい私の我儘でしかないだろうが。

 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る