2020/08/27『価値観の押し付け合い』

 本当の悪とは、大衆と相反する考えを持つことではなく、肯定意見を否定派に押し付けた上で己が正しいと豪語することではなかろうか。逆もまた然りである。集団を後ろ盾に己が強いと錯覚する輩、多数意見こそ正義だと暴論を宣う輩、己の意見こそが正しいと信じ切っているのか、異なる意見を持つ者を「おかしい」と悪罵する輩。無論、倫理を冒涜するような邪悪な考えは悪に違いないのだが、個人の価値観を他人に押し付けるという行為もそれこそ悪だと思う。結局、正しいのは多数派マジョリティでも少数派マイノリティでもない。互いに意見を押し付け合い、数的に勝利した多数派マジョリティが正しいを騙るだけである。

 また、以上の内容は全て特大なブーメランである。当然である。

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