第5話「メレンゲで行こう!」
「3個は多いかな?」
第3ラウンドの始まりである。
「やっぱりお砂糖は多い方が美味しいよね♪」
そんな言葉を紡ぎつつ多分通常のレシピより多めと思われる砂糖をぼたぼたと卵白へと落とす、どうやら彼女の体は砂糖で出来ているらしい。
「食らえ!!」
彼女はそう言うと泡立て器(手動)を手にシャカシャカと卵白を叩き混ぜる、本来ならこのタイミングで3回くらいに分けて砂糖を入れるのがメレンゲのセオリーだが、どうやら彼女のガサツさはソレをゆるさなかったようだ。
「コッチの方が牛乳煮しめるより簡単に出来るかも?」
思いのほかメレンゲはアッサリと出来上がった。
「ちゃんとツノも立ってるしコレでいいんだよね♪」
そう言うとマグカップに分けていた卵黄を軽く混ぜてからメレンゲに投入し泡立て器でその2つをサクサクと混ぜ始めた。
「何かきれい♪」
真っ白なメレンゲがみるみるカスタード色に変わっていく。
「今度はあら熱取らなくていいから楽ちんだね」
そう言うと彼女はいちるの希望をいだいてメレンゲアイスクリームなる筈のソレにラップを掛け冷凍庫にしまった。
「今度こそ美味しく出来ます様に!」
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