第2話「シャーベット?」

「硬った!」

 次の日の出来事である、甘井糖子あまいとうこはアイスクリームらしきソレの入った指がくっつきそうになるぼど冷たい冷たいラーメンどんぶりをダイニングテーブルに運び、イメージでは市販のカップアイスのようにズルリと入るイメージでスプーンを差し込んでみた結果の言葉だ。



「スプーン折れるわ!!」



 彼女は凍結膨張でラーメンどんぶりの真ん中が少し盛り上がったアイスクリームらしきソレの端をガリガリとけずり取りながら食べてみる。


「堅すぎてあんま削れない……(T-T)」

 彼女はあまりに削れ無さすぎて味の確認すら出来ない絶望の中に在ったが文明の力を思い出し電子レンジ様の元へ向かった。



 グフッ!



 あまり溶かしすぎてはいけないと少ししかチンしなかった電子レンジ様はその実力を発揮することなく端っこだけ溶けた絶望的量のアイスクリームと言うのもおこがましいソレとソレと向き合う現実を彼女に突きつけた。


「でも少しずつなら食べれるかも?」

 シャリシャリと音を立てアイスクリームと言う名のソレは少しずつ少しずつ削られていく。


「味は悪くない?美味しい??何か氷っぽくてシャーベットみたい???」

 彼女は思う、コレはこう言う仕様なのかな?それともあたしの作り方が間違っていたのかな?ある程度味が良いものだからそう思い始める、が同時に対策も考える。


「取りあえず牛乳が多かったのかも?後もっとトロみがあればこんなに堅くならないのかな?」

 彼女は甘さに執念を燃やし、アイスクリームチャレンジ第2ラウンドに続く。

 

 

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