アイスクリーム☆チャレンジ!

山岡咲美

第1話「アイスクリームを作ろう!」

「アイスクリームって作れるんじゃね?」


 短い夏休みの事スマホを手に[甘井糖子あまいとうこ]はつぶやいた、料理動画巡りの中簡単に作れそうなスイーツを捜していたのだ、中学2年生の少女は糖分に飢えていた。


「ママはあんま甘いの買ってくれないしなー」

 コレは嘘である、彼女の母親は彼女に人並みのおやつを与えている、ただ彼女はクッキーとチョコレートとアイスクリームの三角食べ無限ループをするような激甘党なのだ。


「ア、イ、ス、ク、リーム」

 アイスクリーム作り方で検索すると結構ある、それはそうである。


「ん~、だいたい2つかな?」

 アイスクリームの作り方は彼女が色々と見た限りだいたいに分けて2種類だった、牛乳を使う方法とメレンゲを使う方法だ。


「牛乳の方が簡単かな~?」

 牛乳を使ったアイスクリームの作り方はまずは卵(全卵)と砂糖をミルクパンで混ぜそに牛乳を入れる、それを弱火でトロみがつくまで混ぜ続ける。


「卵は一個で良いか、牛乳は??まあ、マグカップ2杯くらいだったかな?」

 卵1つに牛乳マグカップ2杯、砂糖はプリンやカスダードクリームを作った経験上かなり多めで良い筈だ……それは彼女の悪い癖だった、チラッと検索して動画を見てなんと無くで作り始めたのだ。


「確かトロみをつけるって成ってたけど、トロみってどれくらい?」

 もはや記憶の彼方に消えつつある動画では結構な液体だった様な気がする。


「何か混ぜる時の音がコポコポ言い始めたしこんなもんかな??」

 基本的に感と目分量で作る彼女にとって初めての料理はトライ&エラーの繰り返しだ、何と無く作るのだ。


「まっ、取りあえずコレであら熱とって冷凍っと、バニラエッセンスは普段からあまり使わないから要らないよね」

 ミルクパンに有るアイスクリームになる筈のソレを彼女はガサツにも近くに在ったに入れラップで蓋をする、そしてお昼ごはんにフレンチトーストを作りながらあら熱が取れるのを待った。


「硬めも結構良いかも」

 何時もはトロトロになるまで牛乳を入れて作るフレンチトーストは少し牛乳をケチった為に硬めに出来上がる。


「こんなもんかな?」

 歯を磨きをして、食器とミルクパンとを洗い、触っても熱くないくらい温かいラーメンどんぶりのソレを冷凍庫に静かに入れる。



 ちゃんと美味しく出来上がってね、あたしごはん2回分の牛乳を注ぎこんだんだからね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る