14話:お前に生きる価値は微塵も無い
着いた場所は旧校舎の誰も通らないところ。そこに着くと同時にモブカスを解放してやった。
「お前…自分の欲求のままに睦月に言い寄ってたくせに、フラれた途端に彼女を侮辱してたよな…」
静かに言葉をかける俺に対し、モブカスは右拳を押さえて呼吸を荒げながら俺を睨みつけて怒声を吐いた。
「てっめぇ…!新人戦で優勝したこの俺に喧嘩売っといて…ただで済むと思うな!?
何の取り柄もない野郎の分際でぇ!!」
怒りのままに左拳を思い切り放ってきた。躱すもすぐに右拳も放ってきた。これも躱す。
「く、そがあああ!!凡人のくせにいいい!!」
頭に血を上らせた様子で両拳を交互に何度も放った。それらを数回躱してから…俺は全身を力ませてあえて拳を受けた。
一見すれば俺がダメージをくらったかに見える構図だが…
「ぅえ…?えええあああああ!?!?」
殴った放が悲鳴を上げて倒れる結果となった。見ればモブカスの両手がぐしゃぐしゃに折れて潰れていた。
それも当然だろう、俺が筋肉を固めたらその硬度は鋼と変わらないレベルになるのだから。
「からかっただけ?冗談であんな告白をしただと?
お前…睦月を、女を何だと思ってやがる?」
血まみれの両手をバタつかせて喚いているモブカスの胸ぐらを掴んで目線を合わせさせる。殺意を込めた目で睨むと奴はたちまち顔を青ざめさせた。
「俺が大したことない男だと勝手ばかり言って、彼氏である俺の前で下心丸出しにして睦月に何度もつきまとって……で、そっちから言い寄ったくせに最後は彼女を貶して帰ろうとしてたよなぁ?
お前……何様のつもりだ?」
「ひ、い………っ」
「自分がちょっと腕に自信があるからって、部活の大会で優勝したからって自分が上の人間か何かになった気になって、上から物言いやがって。
しまいには俺に対してもアンチ行動を取ったよな?
もう決まりだ、お前はここでぶち殺して終わりにしてやるーーー」
ぶちぃと、肉が断裂して千切れる音を出しながら、モブカスの両腕を引き千切ってやる。
「ゔげぇあああああ!?!?ゔ、でええええええええ!!!」
モブカスは夥しい血と絶叫を同時に吐き出して、地面を転げ回った。あっという間にモブカスの全身を包む規模の血溜まりが出来上がった。
「本気で好きでもないくせによくも俺の彼女にちょっかいかけやがったな。しかも無理矢理に…!
殺す……殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」
さっきから我慢していたこの憎悪を解放して、呪詛のように殺すを繰り返しながら両腕と両脚に力みを入れる。その箇所は次第に赤く変色していき、煙も出てきた。本気出す時はいつもこうなる。
「は……ま”、待っでくれ…!!俺が悪かっだ!!
頼む止めてくれ…下さい!もう二度と逆らわないから、さっき言ったことも謝るから…!!」
「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」
「こ、殺さないで…!は、話せば分かる!まずは俺が勝手だったことをちゃんと反省するっ!な、なぁ…聞いてんのかよおい…!」
「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」
「いや、いやぁ!!お願いだ!許してええええええええっ」
ブン…ブブブブブブブブブブブブブン!!!
ドチャグチャブチィグシャゲチャボキィバギィベリベリべキィ…バァン!!!
モブカスの絶叫の直後、両腕を超音速で動かして爪を立てた両手で、奴の身体をズタズタに引き裂いて抉り取って刺し貫いて…とにかくグチャグチャに破壊した。
さらに両脚も使ってモブカスの全身を粉々に蹴り砕いて破壊した。
5秒程でモブカスはただの赤黒く汚れた肉片と化した。こうなればただの腐った粗大ゴミだ。
いや、コイツの場合…それにも劣る底無しのゴミカス野郎だった。
「お前に生きる価値は微塵もねぇんだよ。地獄にでも落ちてろクソが」
肉片の山を地下深くまで埋めて処理したところで、アンチの処理作業を終えた。
そこからすぐに校門前へ移動して、睦月のもとへ戻った。
「あ、秀征君!大丈夫でしたか?」
「うん、心配無いよ。ちゃんと処理しといたから。
当然の報いを受けてちゃんと消えてもらったから」
「うん…仕方ないよね。向こうが悪いのだから…。
それよりも、これから猫カフェにでも行きませんか?今日から新しい猫ちゃんが入るそうですよ!」
「おお、それは楽しみだ。じゃあ行こうか!」
この世界は俺に都合良く出来ている。
ああいった性根が腐った男は死んでいいとされている。
だから先生も彼女も、奴らの死に対して何とも思ってないのだ。
そう、あんなゴミどもなんか気にかける価値も無い。死んで良い連中なのだから。
今日も俺はこの可愛くて彼氏想いの素敵な彼女と素敵な恋愛を過ごしていくーーー
ルート:隠れた美少女女子高生 fin
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